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夏の太陽がぎらつく中一人のゆっくりがふらふらと飛んでいた。ゆっくりチルノだ。 普通チルノは夏の間ひんやりした鍾乳洞をゆっくりプレイスとし、夏をやり過ごすものだが 中にはこのチルノのように鍾乳洞(ゆっくりプレイス)を見つけられないゆっくりもいる。 「きゅ~。」 ついに力尽きたチルノは地面に落ちてしまった。雪見だいふくのようなチルノの体は中身が溶けて小龍包のようにたぷたぷになっている。 「ゆっくりしたけっかがこれだよ!」 チルノは冬までこのままなのだろうか? 「うー!うー!」 空を見上げるとうーぱっくが空を飛んでいる。 行き倒れのチルノを見つけると降りてきたうーぱっくはチルノを中に入れ、再び飛びあがった。 森の奥に飛んでいくと岩肌に板のような石が立てかけてあるのが見える。 うーぱっくは石の前で「うー!うー!」と鳴いた。すると中から石が開きひんやりとした空気が流れてきた。 そのまま中の洞窟に入っていく。洞窟の中はヒカリゴケの青い光でよりひんやりとした感じを与える。 中にはゆっくりチルノ達が飛びまわっている。うーぱっくの中のたれチルノを発見すると洞窟の中に出し、ふーふーと冷たい息を吹きかける。 みるみるうちにチルノの肌は張りを取り戻した。 「あたいってばさいきょーね!」 「うふふ・・・目が覚めた?」 視界の中に入ってきたのは胴付きのふくよかなゆっくり…ゆっくりレティだ。 「さあこれを飲んで元気になりなさい。」 差し出されたのはアイスコーヒーだった。チルノはそれを飲み干すとゆっくり心地がついた。 「ゆっくりしていってね!!!」と他のチルノ達があいさつすると チルノも「ゆっくりしていってね!」と挨拶を返す。しかしこんなところに鍾乳洞は無かったはずだが。 「ここはレティとあたいたちのゆっくりプレイスだよ!」 レティの説明によると洞窟ぐらいの広さならレティの力で冬のように冷やすことができる。食料は他のゆっくり達の食料をを冷蔵する代わり 一部を分けてもらっている。食料を運んできてくれたゆっくりにはかき氷をふるまっている。そうして冬が来るまでゆっくりしているのだ。 冬以外にレティを見かけないのはそのせいだ。しかしゆっくりチルノは”さいきょー”の自負が強いのか単なるおバカなのかカエル取りに夢中になって 鍾乳洞などのゆっくりプレイスから離れすぎて行き倒れになるチルノも多い。レティはそういったチルノを保護しているのだ。 早速このチルノも「恩返しがしたい」と言って外に出ようとしている。 「じゃあこのうーぱっくに入って行きなさい。」 レティはアイスや冷凍ミカンなどこの季節に食べられないものをうーぱっくで配達している。 チルノ達はうーぱっくの中に入って保冷剤の代わりをするのだ。その道すがらこのチルノのようにゆっくりしすぎて行き倒れたチルノを保護するのだ。 「ゆっくりいってくるよ!」 うーぱっくとともにゆっくりの森に飛んでいくチルノ。 「うー!うー!」 「ゆゆっ!うーぱっくだぜ!」 ゆっくりまりさの元に冷凍みかんが届けられた。 「ごくろうさんなんだぜ、これはお礼のコーヒー豆だぜ!」 お礼の豆を受け取ってうーぱっくの中に入ると今度はゆっくり川のゆっくりにとりの魚を預かった。今日は大漁だったようだ。 荷物を積み終えたうーぱっくはレティの洞窟へ帰って行った。 しかし帰り際カエルの群れを見かけるとチルノはたまらず外に飛び出した。 危うくまたたぷたぷになりかけたが今度はそうなる前にうーぱっくに戻り難を逃れた。 カエルの氷漬けも成功しお土産に持って帰った。 こうしてレティとチルノ達は夏を耐え凌ぐ。 ゆっくりできる冬が来るまで。 こういう助け合いの関係 良いですね♪ -- 名無しさん (2010-03-11 14 24 16) 名前 コメント
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お兄さんに引き渡された子供は怯えていたただ2匹はまだ余裕かましていた「さて、では殺すね」 「ゆ?劣った種族の人間が何言ってるの?ばかなの?死ぬの?」 「そうだぜクソ人間なんてったって魔理沙には最終兵器があるんだよ?このエクスカリバーが」そう言ってそんなに尖っていない鉛筆を取り出してきた「うわー強そうだなーわかった奴隷になるよ(棒)」「ゆっへっへそうしないとこれでクソ人間ぐらいひと刺しだぜ」すっかり罰を受けにきたのを忘れたらしいまあ好都合だが俺はそうやって油断させておいたそしてすぐさま奪ったついでに帽子も「ゆゆっ?クソ人間何するんだぜ!早くお帽子さんとエクスカリバーを返すんだぜ!そうしないと殺すよ?」返事は帰って来ない そしてお兄さんは帽子びりびりに破いた「ゆわぁぁぁぁぁ!!まりしゃのお帽子さんがぁぁぁぁぁ!!」「·····」霊夢は黙って見ていた「おい!!クソ人間!!!!もう殺してやるぅぅぅぅぅ!!!!!」そう言って突進していったもちろん全然効かない「ゆゆっ何でぇぇぇぇぇ!?ゆわぁぁぁぁぁ!!なんでだぜ!?なんでだぜ!?」「黙れ」パーン!!お兄さんのビンタが炸裂した「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!いぢゃいいぢゃいいぢゃいよぉぉぉぉぉぉ!!霊夢!助けてくれだぜ!」魔理沙は霊夢と一緒に戦えばこんな人間すぐやっつけられ、群れに報復できて里を乗っ取れると思っていた だが霊夢は予想を裏切った ドーン!ポスっポスっポン「ゆ?霊夢?なんでだぜなんでだぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??」「1人で勝てないゲスはしねえぇぇぇぇぇ!!」 「ふーん なら霊夢は勝てるかな?」「ゆ?当たり前でしょ?霊夢は最っ強なんだよばかなの?死ぬの?」また同じように突進してきたもちろん全然効かない「ゆぅぅぅ!!こんのっ!こんのっ!!こんのぉぉぉぉぉぉっ!!!」「ん?それで本気なの?俺に1人で勝てないならここの全員敵に回すことになるよ?」「ゆ?ゆ?ゆ!?ゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!?!?」「ゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりぃぃぃぃぃぃ!!」どうやらプライドが崩れたのと全く効かないので狂ったらしいただ 数分後には息を切らしながら戻っていたそして数分後には死ぬだろうと言うものを食らわしてやった『ゆ?ゆ?何で?何で最強の霊夢が負けたの?何でこうなったの?そうだすべての原因は魔理沙だ魔理沙が勝てないから霊夢はやられたんだくそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!魔理沙めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!』「魔理沙ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」霊夢は最後に魔理沙を恨みながら死んでいったさて次は子供だだけど子供は雑に潰していった3分後···さてこいつで最後か「ま 待ってだぜぇぇぇぇぇ魔理沙を殺すとおとーさんとおかーさんに殺されるよぉぉぉぉぉぉだからやめてねぇぇぇぇぇ!!」「おかーさんは死んでるけどね」「何でなのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぶっ!?」さて後は魔理沙だけか ん,そうだこいつは山に捨てよう!「魔理沙安心しろお前だけは怪我させずに山に戻してあげる!」「ゆ?本当かぜ?」「ああ」魔理沙はその瞬間最高の喜びを感じた シュルッ 気づくとリボンがほどけていたこれで手として使うこともできない「ゆ?何でなのぉぉぉぉぉぉ!!お兄さん約束が違うんだぜなんでリボンさんほどくのぉ!」「約束は守ってるよだってまだ怪我はさせてないだろ?」その瞬間魔理沙は直感したどういう目的かをだが時既に遅しもう山の方に飛んでいた「お空をとんでるみたべっ! ゆ?ここはおやまさん!ついに生きて戻ってきたのぜ!また群れに入るのぜ!」まだ魔理沙は気づいていない帽子がないことに「ゆ?あそこに群れだぜ!おーい」パ「ん魔理沙?」ア「都会はな魔理沙の声だわぁぁぁぁぁん!!」「魔理沙どこなの?」「魔理沙どこぉぉ」「魔理沙ー」「ゆ?ここにお帽子のないゆっくりがいるよ?」「ほんとだわ帽子のないゆっくりだわ」「ゆ?」「魔理沙ーすっきりしましょうねぇぇぇぇぇ!!」「嫌だあぁぁぁぁぁすっきりーすっきりーすっきりー」数分後あとには茎のはえた黒ずんだだけだった 完
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/850.html
※登場するゆっくりがやけに賢いと思う部分もあると思いますが、そういうものとしてご了承下さい 「ゆっ、なにしてるんだぜ! さっさとうーぱっくにのせるんだぜ!」 ゆっくりまりさに命じられ、ゆっくりれいむは未だ寝ているゆっくりをうーぱっくに乗せていく。 うーぱっくに乗せるゆっくりはゆっくりれいむとゆっくりまりさ。 自分と同種であるゆっくりに対しこのような事をしている事に、ゆっくれいむは罪悪感を覚えた。 結構手荒に扱っているのだが、寝ているれいむとまりさはまるで睡眠薬でも飲まされたかのように起きない。 やがて二匹ともそれぞれうーぱっくに乗せることができた。 「まったく、とろいんだぜ! はやくしないとくいーんありすがきちゃうんだぜ!」 偉そうにしている語尾が「だぜ」のゆっくりまりさ、だぜまりさは今ゆっくりれいむが属している群れの、先輩にあたるゆっくりだ。 今このだぜまりさとれいむの二匹は、クイーンありすの命のもとある仕事をしているところだ。 だぜまりさは自分はまるで手伝わなかったくせに文句ばかりれいむに言い捨てると、自分はさっさと残ったうーぱっくに乗り込んだ。 れいむもうーぱっくに乗ろうとしたが、よく見るとうーぱっくは寝ている二匹の分とだぜまりさが乗っている分の計三匹しかいない。 「ゆゆっ? れいむのぶんがないよ?」 「うーぱっくは忙しいんだぜ。おまえにまわすうーぱっくはないんだぜ。おまえはあるいてこいなんだぜ!」 だぜまりさはそれだけ言い残すとさっさとうーぱっくに移動を命じた。 パタパタと羽ばたき三匹のうーぱっくはれいむをその場に残し飛び立っていく。 飛び立っていく先はクイーンありすと落ち合う地点。れいむもそこへ向かわねばならない。 れいむは仕方なく跳ねていくことにした。 このゆっくりれいむや先のだぜまりさ、うーぱっくらが属している群れは、現在ゆっくりの中で最大の規模を誇る、ドスまりさとクイーンありすの群れだ。 だがれいむはこの群れのリーダーが『ドスまりさ』を騙っているだけの巨大ゲスまりさだということを知っている。 元々は本物の『ドスまりさ』が治めていた群れだった。 賢者と呼ぶに相応しい知能と平和を慈しむ心。頼れる巨体を誇るドスまりさによって率いられていた群れ。 だがある時、そんなドスまりさのやり方に反発を覚えたゆっくり達が反乱を起こした。 その反乱軍を扇動していたのが、現在のドゲスまりさとクイーンありすだった。 当時はそこまで巨体ではなかったドゲスまりさとクイーンありすであったが、数で勝る反乱軍はあっという間にドスまりさ達を殺した。 その時死体を解析した反乱軍のリーダーゲスまりさは、ドスまりさしか使えないとされるドスパークを習得した。 その後ドスまりさ並に体の大きくなったゲスまりさは、群れのゆっくり達にドスまりさとして崇められることとなった。 反乱軍の副リーダーであったありすも同様に体が大きくなり、クイーンありすとして崇められている。 ありす種特有の旺盛な性欲と、ドゲスまりさとクイーンありすの巨体を活かし、二匹は度重なる交尾をしたくさんの子を産んだ。 更にドゲスまりさとクイーンありすをゆっくりの英雄として崇める者達が集い、群れは先代ドスまりさが率いていた頃よりも遥かに大きくなった。 ゆっくりれいむは現在、そんな群れの下っ端として属しているのだ。 待ち合わせの時間に遅れたらまたお仕置きされる、と急いで待ち合わせの場所に急いでいたゆっくりれいむの前に、人間が現れた。 れいむは一瞬身構えたが、襲われることはないと思い出すと警戒を解いた。 現在ドゲスまりさの群れと人間との間には不可侵協定が結ばれている。 ゆっくり達は人間や人間の所有物に手は出さないが、人間達もゆっくりに手を出さないというものだ。 この協定を結んだのは先代ドスまりさであったが、特に不自由もないのでドゲスまりさにリーダーが変わった今でも協定は守られている。 不本意とはいえゆっくれいむは現在ドゲスまりさの群れに属している。 こちらから手を出さなければ人間も襲ってはこないだろうと判断し、れいむは話しかけた。 「れいむはどすまりさのむれのゆっくりだよ! だからおそわないでね!」 「あぁ、別に襲わないよ。ただ聞きたいことがあるんだ」 特にゆっくりに対する敵意を感じさせることのない青年に、れいむは安堵した。 人間の中には虐待お兄さんと呼ばれるゆっくりをゆっくりさせない者もいるからだ。 「ゆゆっ、なぁに?」 「このあたりでゆっくりれいむとゆっくりまりさを見なかったかい? あぁ、君のことじゃないよ」 その言葉を聞いた瞬間、れいむは青ざめた。 この辺りのゆっくれいむとゆっくりまりさと聞き、先ほど誘拐した二匹のゆっくりが頭に浮かんだからだ。 「俺は最近河童に用があってね、河童の所に行くときにその二匹も散歩に連れ出してあげるんだ。 それで俺が河童と話している間は、その二匹はこのあたりで遊ばせているんだ。よく昼寝しているみたいだけどね」 確定だ。 先ほど誘拐したゆっくりれいむとゆっくりまりさの誘拐計画は、最近いつも同じ場所で同じ時間に昼寝していることから計画されたものだからだ。 れいむは更に青ざめた。 だとしたらあの二匹のゆっくりはこの人間の飼いゆっくりだ。 つまりれいむ達は、人間の所有物に手を出したことになる。 不可侵協定を破ったことにある。 すると人間達はゆっくりを襲う理由を得る。 全ての人間がゆっくりを襲わないにしても、少なくとも目の前の青年は自分たちを襲うだろう。 取り戻すだけで済むか殺されるかは知らないが、人間一人でもゆっくりの群れにとっては大損害を被る恐れがある。 れいむはドゲスまりさの群れに属している。いや実行犯だ。 明かせば殺される。 「ゆゆっ、そんなこしらないよ? れいむはいそいでるからじゃあね!」 れいむは早口にそう捲くし立てるとすぐにその場を離れようとした。 青年は特に怪しむこともなく、「そうか、悪かったな引き留めて」と言うとれいむと反対方向に歩いていった。 「まったく、おそいんだぜ! もうすぐくいーんありすがくるんだぜ!」 れいむが待ち合わせ場所に着いた時、まだクイーンありすは来ていないようだった。 ようやく、ようやくだ。 ようやく、復讐の機会が来た。 ゆっくれいむがドゲスまりさの群れに属している理由。それは復讐のためだ。 かつてれいむはドゲスまりさとは違う別の小さな群れに属していた。 その群れを、クイーンありす達が襲ってきたのだ。 クイーンありす配下のゆっくり達がれいむ達が集めたエサを奪い、巣を荒らしていく。 歯向かった者は殺されて食われるか、〝すっきり〟の道具にされた。 れいむのパートナーであるゆっくりまりさも〝すっきり〟の道具にされてしまった。 それもクイーンありすのだ。 「ん゛ほぉぉぉぉぉ!!! まりざがわい゛い゛よ゛ぉぉぉぉぉぉ!! ずっぎりざぜであげるがらねぇぇぇぇぇ!!!」 「ゆ゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!! やべでぇぇぇぇぇ!! ずっぎりぢだぐない゛ぃぃぃぃl!!」 「つんでれのまりさもがあ゛い゛い゛い゛よお゛お゛お゛お゛!!!」 クイーンありすに歯向かい吹き飛ばされ、ボロボロになったゆっくりれいむはその光景をただ見ていることしか出来なかった。 ニメートルを越すクイーンありすの交尾に、並みのゆっくり程の大きさしかないまりさが耐えられる訳が無い。 「んほおおおおおおおおお♪ イっく゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!! …………すっきりー!!!」 クイーンありすが絶頂に達した瞬間、まりさは黒ずんで朽ちていった。 後に残されたのはゆっくりの原型すら留めていない真っ黒の子ゆっくりの実を宿した蔓と、それを頭から生やした真っ黒いまりさの死骸だけだった。 まりさはクイーンありすに殺された。 奴らは気まぐれで襲い、気まぐれで帰っていった。 皆殺しが目的では無かったようで、れいむは奇跡的にも生き延びた。 その時から、れいむは復讐を誓った。 れいむは傷を癒すと、ドゲスまりさの群れを訪れ、自分も群れに入れてもらえるよう頼み込んだ。 向こうはれいむの顔を覚えていなかったようで、適当にドゲスまりさやクイーンありすを褒め称える言葉を並べたら群れに入ることが出来た。 群れに入った理由はもちろん、内側にもぐりこんでクイーンありすを殺すためだ。 だが群れに入ったはいいが、下っ端であるれいむがクイーンありすに会える機会は殆ど無かった。 あったとしても他の取り巻きのゆっくりが大量にいる状態で手出しが出来なかった。 れいむとしては死ぬ覚悟は出来ている。だが死んでもクイーンありすを殺せなければ意味がない。 クイーンありすを殺す機会がないまま、今日まで来た。 だが、遂に今日その機会が訪れた。 だぜまりさがクイーンありす直々に命を下され、その手伝いとしてれいむが駆り出されたのだ。 仕事の内容は、ゆっくりれいむとゆっくりまりさの誘拐。 ハッキリとそう言われたわけではない。クイーンありすが命じたのは『すっきりできるゆっくりをつれてこい』だからだ。 つまりは性欲解消の道具を持ってこいというわけだ。 自分のパートナーのまりさを犯したくせにまだ……、とれいむは吐き気を覚えた。 いざ誘拐という段取りになっても、このゆっくり達をパートナーのまりさと同じ目にあわせてよいものかと悩んだ。 しかし逆らえば下っ端である自分は殺されてしまうかもしれない。 クイーンありすを討つためと、心を鬼にした。 そして待ち合わせ。 あらかじめ指定の場所と時間に誘拐したゆっくりを連れてくる。 そこにクイーンありすがやってきてそのゆっくりの選定をする。 クイーンありすのお眼鏡に適えば見事そのゆっくりは『すっきり』の道具となる。 この時、クイーンありすは単独で来る。 いくら厚顔無恥なクイーンありすといえど、最低限の恥じらいはあるのか、性欲解消の相手を選ぶところをあまり多くのゆっくりに見られたくないようだ。 そこでクイーンありすの腹心の部下たるだぜまりさと、どうでもいい下っ端のれいむが実行犯に選ばれたのだ。 つまり、クイーンありすが単独でやってくるこの時こそ復讐のまたとない機会。 だぜまりさがいるが一匹だけ。うーぱっくは好戦的ではない。 これまでと比べて破格の条件だ。 「ゆゆっ、くいーんがきたぜ! くいーん、こっちなんだぜ!」 やがてクイーンありすがやってきた。 だぜまりさがその場で跳ねて呼びかける。 ニメートルを越す巨体は相も変わらず圧巻だ。 たるんだ下顎は不快感と吐き気を催させる。 だらしなく緩んだ顔は殺意を抱かせる。 さぁ、どうやって殺そうか。 圧倒的な体格差はある。だがれいむは決死の覚悟で挑む。 口の中に入って中を喰らい尽くそうか。 頭に噛り付いて頭部を抉ってやろうか。 刺し違えてでもれいむはクイーンありすを殺すつもりだ。 殺意が顔に表れぬよう気をつけながら、れいむはクイーンありすの到着を待つ。 ボスボスと跳ねてこちらにやってくるクイーンありすを睨みながら、頭の中ではだぜまりさを出し抜きクイーンありすを殺す算段を立てる。 あれ、と声をあげたのはれいむだったのかだぜまりさだったのか。 クイーンありすの遥か後方から謎の影がやってくる。 とてつもないスピードだった。 れいむは途中で気づいた。あれは胴付きのゆっくりふらんだと。 そして、貫かれた。ゆっくりふらんがクイーンありすの体を貫いたのだ。 れいむはその瞬間を見逃さぬように目を凝らす。世界から音が消えた。 クイーンありすの後方から飛んできたゆっくりふらんが、後頭部から顔にかけて一気に体を突っ込ませ、突き破る。 クイーンありすの顔からゆっくりふらんが出てくるのが、見えた。 ふらんはそのまま空中で体をひねると、クイーンありすの頭部に着地する。 着地し、そのままでは終わらない。 両腕のクイーンありすの頭部にあてたかと思うと、ビリビリとその頭部を裂いた。 クイーンありすの顔が痛みで歪むのが見えた。 ふらんは裂いた頭部から腕と顔を突っ込むと、クイーンありすの中身を食べ始めた。 クイーンありすは絶叫する。中身を食べないでと懇願している。 ふらんは聞く耳もたず、クイーンありすを食していく。 中身が減り、余った皮がたるむ。 皮もちぎられクリームが漏れる クイーンありすの目から生気が失われていく。 やがてクイーンありすの側頭部の皮を突き破って、全身クリームまみれの胴付きゆっくりふらんが現れた。 その顔は満足そうな表情で満たされている。 満足そうな表情をしたゆっくりふらんは、その後クイーンありすにもこちらにも目もくれず、その場を飛び去っていった。 その間ゆっくれいむもだぜまりさもうーぱっくも、声を発することができなかった。 世界に音が戻った。 しばらくクイーンありすは呻き声をあげていたが、すぐに絶命した。 「…………ゆ?」 嘘だ。嘘だ。嘘だ。 復讐を、横取りされた? つづく このSSに感想を付ける
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※注意! ゆっくりSSにおけるおなじみの注意事項(自分設定とか、虐待要素薄いとか、その他沢山)に該当するかもしれません 苦手な人は回れ右。 『地に還れ』『ヒメイ』『カンミ』と世界観がつながっているきがします おにいさん、まりさだよ おにいさんのおうちからひとりだちしたあと まりさはれいむやぱちゅりとゆっくりがんばりながら すごくゆっくりしたおうちをつくって おはなさんをむーしゃ、むーしゃしたり きれいないしさんをあつめたりして、とってもゆっくりしたよ! そのあとさむいさむいふゆさんがきて おそとでゆっくりできなくなったけど ぱちぇがいっしょうけんめいあどばいすをくれて ほしくさをしきつめたおうちで ゆっくりあったかくえっとうすることができたよ! はるさんがきて、またおそとでゆっくりしていたら まりさのれいむがかわいいあかちゃんをたくさんにんっしんしたよ! まりさがごはんをとってきて れいむがおうたをうたってあげて ぱちぇがいろんなことをおしえてあげて まりさのあかちゃんたちは、せかいでいちばんゆっくりしているとおもうよ!!! ひとりでさみしくてゆっくりできなかったまりさとれいむとぱちぇを たくさんゆっくりさせてくれたおにいさんに こんどはかわいいかわいいあかちゃんをみせて たくさんたくさんゆっくりさせてあげるからね!! ちかいうちにあいにいくから ゆっくりまっていてね!たのしみにしていてね!! まりさ。 * * * 便箋一枚ほどの文章を解読するのに私が要した時間は三時間 以前まりさに書かせた50音表と照らし合わせ 字がくずれて理解できない部分は文脈から予想し 酷いときには魔術さえ行使して(ある意味これが一番簡単なのだが、なんとなく抵抗がある) 読み上げたころには太陽は正午を指す位置に移動していた。 家を追い出してから、まりさは時々こうやって手紙を寄越す。 初歩の読み書きを教えてやり クレヨンと落書き帳を持たせてあったので 何かに使うだろう、とは思っていたが こうやって何度も手紙を送ってくるというのは 想像だにしていなかった事である。 一度目は巣が見つかった事 二度目は降り続いた雨がやんで安心している事 三度目は結婚のお知らせ 四度目は冬篭りが近いのでしばらく手紙を出せない事 五度目の今度はどうやら 子供が生まれたから見せに来る、と言う事らしい。 ふむ… うーぱっくは少なくない量の報酬を要求する。 あの三匹で、まともに食料を集められるのはまりさだけだろう だというのに事あるごとにこうやって手紙を送ってくる。 「おかしい…」 手紙が届くたびに感じる気味の悪さ。 うーぱっくを尾行、あるいは買収して様子を見に行っても良かったが 純粋に面倒なので放置していた…していたのだが 今回の手紙はあまりにも無視できない違和感がある。 あの三匹はきちんと避妊してから野に放した筈だ。 それなのに『子供を見せに来る?』 ぱちぇは足を焼いた れいむは両目が無いはずだ まりさ環境的には多少マシだったが 気まぐれで寺子屋の幼年部で教わる程度のことを詰め込み教育したので ノルマを達成するまでは餌も与えず 『一瞬たりともゆっくり出来ずに』生後の半年間をすごした筈だ どうにもケツのおさまりが悪い。 「ちかいうちにあいにいくからゆっくりまっていてね…ね」 口に出して、あまりの現実味の無さに笑ってしまう。 笑ってしまって、自分の目が笑っていない事に気がついた。 むかし、こんな話をどこかで聞いたことが無かったか…? * * * 次の朝、またうーぱっくが手紙を持ってきた。 今日巣を出発したらしい ぱちゅりーがゆっくりしているので そっちに付くころには子供達はみんな子ゆっくりになっているかもしれないと 冗談めかして書かれていた。 れいむがはぐれてしまった時、赤ちゃんたちが大きな声で教えてくれたので 大事にならなかったこと、かしこい子供達はやっぱりとてもゆっくりしているという事が書かれていた。 次の日、また手紙が届く。 親切なめーりんたちが『スィー』をくれたという これで思っていたよりも早くこちらに付く事ができそうだと言う事。 その親切なめーりんたちには、ずっとゆっくりしてほしいと思っている事。 私は最初から、まりさが送ってくる手紙に気味の悪さを感じていた。 最初は無視することが出来る程度だったその気味の悪さは 最早無視することが出来ない程の不安となって私の日常を苛んでいた。 たかが饅頭にこれほどの不安を感じるなど 愚かしいことだと思う。 思うのだが、私は備えをすることにした。 私は魔術師だ 私のことを知っている人間なら、誰しも知っていることだ。 位階はそう高いものではないが、小さいながらも工房を持ち 人里から訪れる人たちの些細な依頼や相談事を解決して日々の暮らしを営んでいる。 魔術を使って戦うことは決して得意ではないが 魔術師である以上、工房を守る程度の術はひと通り扱える。 里のほうにはしばらく工房に近づかない様に伝え 必要なものを買い揃えてその日一日を慣れぬ術の準備に費やした。 「F、H、T…」 夜が開け、窓から差し込む日が瞼に入ってようやく朝まで続けていたことに気がついた。 「C、Z。」 玄関に彫り付けた文字を見て苦笑する。 元々凝り性な所はあったが、これ程徹底的な備えをしてどうすると言うのか。 馬鹿げている、こんなものを使えば私自身もただでは済むまい。 上級悪魔か大妖怪でも相手にするつもりか、解除も容易ではあるまい…私は何を…怯えている? 酷く時の進みが遅く感じる。 人里で買い求めた本も頭に入らず、数ページめくって投げ出してしまった。 揺り椅子で浅くまどろみながら、懐には数年ぶりに手にする短剣…魔術の品である。 ばかばかしい、頭に思い浮かぶ益体も無い思考を否定しているうちに 私の思考は一年前のあの日のことを思い出していた。 * * * 里をゆっくりが襲った、春先のことである 越冬を耐え切り、新芽が芽吹くのを待てなかった群が 手っ取り早く餌を得ようと暴挙に出たのだろう。 ドス級の固体が二体、暴れに暴れた。 死者も出た。 二人のうち一人は私の客の少女だった 気休めにしかならない恋の呪いを私に求めた少女だった。 そういうのは、魔法の森の彼女の方が優れていると何度言っても 「先生の方が良い」と、何度も何度も工房を訪れた娘だった。 笑顔を絶やさない娘だった。 私は激怒し、彼らを根絶やしにした。 川に魔法薬を流し、虫に呪をかけ 火を放ち、燻し出された彼らを 禁呪でもって生きながらに地の底に埋めた。 終ってから、私は自らの行いを恥じた。 あの三匹はその生き残りである。 それを里から引きとり、成体になるまで育てた。 (里の総意で増えて群れることが無いよう去勢された) 目を失っていたのは、私が放った呪虫に抉られたから 足が焼かれているのは私が火を放ったから。 教育を施したのは、彼女が確かそんな事をしていたからだったと思う。 要は…エゴだ 命の価値が対価だと言うのなら あの群には千を超えるゆっくりが居たのだ、 私は殺されるだけの罪を背負っているのだろう… まどろみの中で、私はまた『ばかばかしい』とつぶやいていた。 * * * バンッバンッ!! 窓ガラスに、何かが体当たりしている。 懐中時計を改めるまでもなく深夜。 人は決して訪れない、では…何が? 「う…っ…、…!!!」 僅かに聞こえたのはもはや聞きなれたうーぱっくの声 尋常な様子ではない、涙を撒き散らしながら 前面をひしゃげさせながら、死に物狂いで 私に助けを求めている。 窓を開けてやろうと駆け寄ると 異様な光が窓に直撃した。 「うぎゅべっ!!!!?」 短い断末魔をあげて、消し炭となるうーぱっく。 今の光を、私は見たことがあった。 ドススパーク…ドス級のゆっくりが放つ 茸の魔術反応を用いた魔術の醜悪な劣化模倣。 障壁が無ければ、窓際の私も無事ではなかっただろう。 つづけて、二度三度と衝撃が工房を襲う たまらず私は手近な家具にすがり付く 続けて、何度も何度も。 揺れによろめきながらも、工房の中央に向かい 陣の核になっている方陣に短剣を突き立てて命じる。 「≪迎撃/全方位:反射≫――――!!」 窓の外を照らしあげていた光が何倍にも広がる。 打ち込まれた攻撃を対象に跳ね返す 防御の術としてはそこそこに高位の物だが 恐ろしい事に、反射しているにもかかわらず 次々と多方向から新たなドススパークが打ち込まれ続ける。 効果時間の限界が近づくたびに、何度も何度も術を再行使しながら 術をかけた姿見を通じて外の様子を確認する。 まばゆく照らしあげられた昼の様な私の庭中で まるで泥の様な無数の黒い塊が 不定形に形を変えながらふくらみ、孔を広げては光線を吐き出す異様な光景が広がっていた。 「≪遠視/拡大:接写≫」 黒い塊には、目玉が・口が・へばりつくような白い部分が・金の黒の紫の銀の糸くずがまとわり付いている。 「馬鹿な、あれら全てがゆっくりだとでも…」 巨大な塊が全方位から光を放つ中 小さな塊が波打つように工房を包囲する円を狭めていく。 冷たいものが背筋を滑り落ちる。 反射された光線を受け、消し炭になった部分を、新たな黒いものが覆ってまた大きさを取り戻すと光線を放つ。 あの黒いものは…餡子だ、虫のように蠢く餡子が大きなゆっくりを形作るたびにドススパークを放っている。 そして這って、這って、這って、這ってくる無数の小さな黒い塊…あれらは成体サイズのゆっくりの様だ。 私は呆然としながら工房を覆う白線に這い寄る彼らが触れるのを見ていた。 「ゆ゛」 「ゆ゛」「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛」 「ゆ゛ゆ゛」「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」 「ゆ゛」ゆ゛ゆ゛ 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆゆ゛ゆ゛゛」 」「ゆ゛ゆ゛ゆ゛」「「」」「」 ゆ ゆ゛ゆ゛ ゆ゛ 白線が回転し、回転し拡大し、拡大して彼らを陣の中に閉じ込める。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」 余裕は、無かった。 私は床の方陣に突き刺さった短剣の柄に収まった宝石を 「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 硝子のように砕け散る短剣ごと踏み砕いた。 白線の内側に、床に描かれた方陣と同じ文様が四重に浮かび上がりスライド 描かれた方陣から無数の巨大な牙が競り上がる 「≪餓哭喰噛嚥魂≫!!」 障壁に包まれた工房をも巻き込んで、巨大な顎が閉じられた。 * * * 吐き気と頭痛に苛まれて、私は目を覚ました 一年前に使った物等比べ物にならない、大禁呪である。 本来なら私如きが扱える術ではないが、外敵の命を生贄に転換する式が功を奏したのだろう。 後に、降霊専門の術士に頼んで今回の件を調べてもらった所 私が地の底に埋めた彼らの怨霊が、襲ってきていたらしい。 とはいえ、これで片付いた ≪餓哭喰噛嚥魂≫の術式は、喰らい尽くした外敵を魂まで蹂躙する。 永劫にわたって地の底で貪られ続けるのだ、二度とああやって現れることは無い。 半壊した工房の修繕を行っている私に、二通の手紙が届いた。 今度は人間の配達人である。 一通は赤い便箋、内容はたった一行 『あなたの力をお借りしたい。』 二通目は、薄汚れた一冊の落書き帳 『またあいにいくよ』 つづく…? 【あとがき】 まだつづきます。 かなり前スレで冷凍みかんと名乗る事にさせていただきました 正直あの魔法が使いたかっただけです ゾンビゆっくり状態の彼らなので、あまり派手に叫ばせませんでしたが なんかすっきりしないので修正して叫ばせるかも。 このシリーズは、もう少しだけつづくんぢゃよ。
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『SSC part2』 presented by 春巻 ※注意 このお話の《おにいさん》は、香霖堂の店主、河城にとり、さらにはAQNと仲が好い。というように、幻想郷メンバーに知り合いはそれなりに居る設定。 幻想郷キャラには協力を仰ぐ程度で、台詞は存在しない。 冒頭で登場するゆっくりは《直接的で》肉体的な虐待は受けない……けど。 ハイテクな製品が登場しますが、舞台は幻想郷である。 おにいさんがハイテク機器を巧みに操れるのは、にとりちゃんの指導もあるが、おにいさん本人が幻想郷に来る以前はシステムエンジニアをしていたから。 過度な改行はしていない。読みにくければ各自Windowsのメモ帳などにコピペするなど、折り返し機能のあるテキスト閲覧ソフトを使ったりして自分で見やすくして欲しい。というか、メモ帳にコピペしたほうが見やすい、これ絶対。(∵Word2007を使用している) ※以上、注意 朝の目覚めは、優雅に珈琲を飲みながら。 「ゆううううううう!! どぼぢでこんなことにいいいい!!」 「ゆっぐりさせてよおおおおおおおおお!!」 ゆっくりの悲鳴を聞くことから始まる。 ○ お久しぶりですね。 先日、SSC――スーパースローカメラで撮影した活動写真でゆっくりをいじめたおにいさんです。 あの映像を見せた後で、あまりの精神的衝撃に耐え切れず死んだぱちゅりーを処理しようと部屋に入ったところ、れいむも餡子を吐ききって息絶えていた。 タイミングを考慮して、恐らく眼窩から眼球と餡子が飛び出していったところで、心が壊れてしまったようだ。 ちぇんやまりさも具合はよくないようだったが、れいむほどではない。れいむ種というものは、精神面においてはぱちゅりーほどに弱いのかもしれない。 それから一夜経った今日は、先日の生き残りに加えて、今朝玄関先の罠にかかっていたゆっくり四つを追加した。 罠と言っても、よく聞かれるものだ。開け放された窓のしたに落とし穴を掘っただけ。人間、しかもおにいさんの家であり、その癖開け放された窓。何か仕込まれているのではないか、こいつは怪しいぞ、と他の妖怪や妖精ならば考えそうなものだ。たとえチルノでもそう考えるだろう。あの氷精だって計算くらいは簡単に出来るし、弾幕ごっこだって状況判断して出来るじゃないか。 ま、今は氷精を語っても意味が無い。ゆっくりいじめだからな、このスレッドは。 今日捕まえられたゆっくりは、れいむ、まりさ、ぱちゅりー、ありす。 ありすは、今までここに来たことは無かった。俺が捕まえてくるのは大概が《れい・まり》コンビであったので、いつもと違う反応が見られるかもしれない。 さらに、正直なことを言うと、ぱちゅりー種はあまり来てほしくない。頭がよく、液晶テレビに表示した文字などを簡単に読んでくれる面では重宝しているが、精神的ショックによる喘息の発作(本当にそうなのかは判じ得ないところがある)ですぐに死んでしまい、面白くないのだ。 ビデオを作りときにも、すぐ死んでしまうために面白い反応が得られにくいのだ。 何か、ぱちゅりーを使っても愉快に虐待できる題材があったら、ぜひ教えていただきたい。 さて。 それでは、本日のビデオを放映するとしよう。 今日は、前回も登場し手伝ってくれた虐待おにいさんと、にとりちゃん。更には『文々。新聞』でおなじみの、射命丸文ちゃんにも協力願った。文ちゃんには、空撮をお願いしたのだが、こういってしまうと何をとったか推測できるかもしれないので、早速ビデオを再生するとしよう。 遠隔操作で部屋の照明を落とす。現在は正午を過ぎたくらいであるため、明るさは然程変わらない。そのため、もうひとつの釦を操作して厚手のカーテンを閉めた。これで虐待部屋に光は殆んど入ってこなくなった。 その様子を見ていたゆっくりたち(現在は十個居る)は、俄かに騒ぎ出す。誰も来ていないし、何もしていないのに部屋が真っ暗になったのだ。ハイテク機器のいろはも解からないゆっくりには脅威だろう。 中でも、昨日、似たような体験をした記憶があるまりさとちぇんは、一際騒ぎ立てていた。ゆっくりできなくなるよー、という絶叫は、この上なく邪魔である。 最も、今はそれどころではない。 さっさとスペシャル映像を見てみたいだろう。 まずは標準カメラで地上から撮影したものだ。 ○ 「おそらをとんでいるよ!! ほんとにおそらをとんでいるよ!!」 「れいむ!! まりさたちとりになったみたいだぜ!! これでもうすぐゆっくりぷれいすにつくんだぜ!!」 「ゆゆゆううううう!!」 「うーっ、うーっ!!」 繁みから撮っているため視覚的には判別しにくいが、声で判ると思われる。 上空十メートルほどのところには、うーぱっくに乗ったれいむとまりさが空中散歩を楽しんでいる。 うーぱっくは全部で五個。その内三個には何も乗っていないようだ。 恐らく、どこかの人間の畑に降り立って作物を食い荒らし、あまつまで盗んでしまおうという腹のようだ。 うーぱっくと共に動き回る盗賊ゆっくりがいるというのは、最近ではよく聞く話になった。れみりゃ種亜種のうーぱっくの性質を巧く利用した、賢い奴らだ。 この先にあるのは小さな集落。住んでいるのは年配の、しかも普通の人間である。盗みやすいことこの上ないのだが、その情報はどこから手に入れたのだろうか。有能なボスの手下なのかもしれない。 しかし、このゆっくりたちを乗せているうーぱっくは大柄だ。一般的なサイズとしては大人のゆっくりを乗せるとスペースがなくなるはずだが、まるでゆっくりふたつを乗せても問題が無いように見える。 だが、その方が好都合だ。 「ゆゆっ!! れいむ!! はたけはもうすぐなんだぜ!!」 「ほんとだね、まりさ!! にんげんたちはれいむたちのためにたべものよういしてくれているなんて、ほんとうにゆっくりしているね!!」 「ゆゆう!! これからもよろしくたのみたいものだぜ!!」 なにやら勝手なことを言っている。 撮影しているこの場所は畑から三十メートルの地点に聳える崖の下側。 ふいよふいよと高度を下げつつ崖の上を飛んでくるうーぱっくは、見るからにゆっくりしていて、その魂胆さえなければそのまま空中散歩をさせてあげたいものだが――。 ――世の中、決して、ゆっくりを中心には廻らない。 「う……? う、うあっ!? う゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!??」 最後尾を浮遊していたうーぱっくが、いきなり叫び始めた。前を行くうーぱっくと、それに乗っているれいむとまりさも後ろを気にかけた。 「どうしたんだぜ、うーぱっく!!」 「しずかにしないとにんげんがくるよ!!」 うーぱっくに乗ったまま振り向くふたつの饅頭。うーぱっく本体は急な方向転換を避けるため振り向きはしなかった。 だが。 「ゆうううううううううう!!??」 「どおしでもえでいるんだぜ!!??」 最後尾のうーぱっくの中からは、紅蓮の色をして踊り狂う炎。 段ボールで出来ているうーぱっくの最大の敵のひとつだ。 「ううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!??」 為す術無く見つめていると、れいむを乗せたうーぱっくの横を飛んでいた空のうーぱっくも叫びだし、間もなく煙と炎を出して燃え始めた。 「ゆううううう!! まりざあああ、あづいいいいいいい!!」 「ゆゆゆ!! うーぱっく、はやぐそいづからよけるんだぜえ!!」 完全にパニックに陥ったれいむに比べて冷静な対応を促すまりさ。やはりこちらの方が餡子の質がいいらしい。 しかし。 「う゛あ゛っっっ!!!」 ちゅどーん、という音を立て、先頭を飛んでいたうーぱっくが、突如として姿を消した。 そのすぐ後ろを飛んでいたまりさを乗せたうーぱっくは、爆風の直撃を受けてバランスを崩す。 目の前で仲間が燃やされている。この状況にあって、うーぱっくには傾いた体勢を立て直せるほどの余裕は無かった。 「まりざっっ!?」 「ゆううううううううううううう!!! れいぶうううううう、はやぐまりざをたずげるんだぜえええええええええ!!」 絶叫を残し、まりさはうーぱっくから落下。 運の悪いことに、ゆっくりたちの目指していた畑の手前には崖があり、その下は硬質の岩だらけ。時々この崖が崩れることがあるらしく、そのたびごとに出来る岩の塊だ。 「ばあああああありいいいいいいいいいざあああああああああああ!!」 「ゆううううううううううううううううううううう!!!!!」 まりさはその岩塊に向かって落ちてくる。 「ぼっどゆっぐりぢいいいいいいいやああああああああああっ!!」 ぶづぐじぃゃああ!! 得体の知れない擬音を残して、まりさはぺしゃんこになった。 《もっとゆっくりしたかった》 その言葉すら遺す事も出来なかった。 「ゆうううううっ、ゆうううううううっ!!!!!」 眼下に広がる岩場には、同心円を描くように餡子の海。それを真上から見ていたれいむは、ただ涙を流すのみ。 「うーーーあーーーーっ!!」 「うあっ、うあっ、うあっ!!」 れいむを乗せていたうーぱっくもブサイクな顔で泣いている。 だが、一番精神的衝撃が大きかったのは、まりさを乗せていたうーぱっくなのだろう。仕事も完了していないだけならまだ救い様がある。だが、乗せていたゆっくりを転落死させてしまうということは、うーぱっくの至上の汚点。その衝撃は計り知れない。 しかし、悪夢はまだ続く。 「……ゆ? !!???」 急に背中が熱くなったことに気づいたれいむ。だが、それに気づくのに、若干ゆっくりしすぎたようだ。 れいむの背後には火の玉がひとつ。 自分の野菜の取り分を多くしようと目論んで、大きなうーぱっくに乗り込んだのが、ここで裏目に出た。丁度のサイズのうーぱっくに乗り込んで、荷物運搬用として大柄なうーぱっくを使ったほうが効率も良かったはずなのだが、それすら解からないのは餡子脳が餡子脳たらしめている証だった。 「ううううううううううううあああああああああああああああ!!!!」 うーぱっくも自分の体が燃えていく痛みに耐えられるはずも無い。あっというまにれいむとうーぱっくは炎に包まれ、まりさの後を追った。 「うーーーーうーーーーーーーーー……」 唯一生き残った、生き残ってしまったうーぱっくは茫然自失。仲間をすべて失い、乗せていたゆっくりも殺してしまった。 完全なる無表情でふらふらと高度を下げ、畑の手前に墜落するように着陸した。 「うー、うー……」 さめざめと涙を流すが、こいつも頭がよろしくない。元をたどればれみりゃ種であるから無理は無いのだが。 「うあっ!!」 近くの繁みには虐待おにいさんが潜んでいることを、うーぱっくは知らなかった。 身動きも、絶叫も残せぬままに、最後のうーぱっくは虐待おにいさんの両腕に引き裂かれた。 ○ 「えれえれえれえれえれえれえれえええれえれえれれれれれれれれれれれれれれれ」 「ちょっと、ぱちゅりー!! なにはいてるの!? しっかりしなさいよ!!」 ホラ。やっぱり即死した。 だから、面白みが無いというのだ。標準カメラの撮影動画で死なれたら、折角のSSCが役に立たないではないか。 それにしても、このありすは精神的に強いのか、上映が終わるとすぐさまぱちゅりーの心配を始めた。セクシャルマシンはそういうものなのだろうか。噂に聞けば、ありす種もぱちゅりー種に及ばないものの中身の質がいいらしいので、この反応にもある程度納得がいく。 他のゆっくりの様子はと言えば、今日連れてきたれいむとまりさは相当なダメージを受けたようで、ゆっゆっと呟いているだけだ。 昨日から居るゆっくりは幾分慣れたようで、呆然と何かを呟くような状態まではいっていない。ただ、見方を変えれば、現実逃避をしているようにも見て取れる。どちらでも大差はない。皆さんが思ったほうで構わないし、俺はとくにその考えに固執しない。所詮、小事の前の大事である。 さて、今日のテーマはもうお分かりのように《うーぱっく盗賊団の抹殺》だった。 実のところ、今回のターゲットがうーぱっくたちになったのには、結構大きな理由が在る。 撮影を手伝ってくれた虐待おにいさんは、その正確をカモフラージュするために、ゆっくり処理を副業としていた。今回おにいさんは、ビデオに出てきた畑の主である集落の長をゆっくり盗賊団から守るという役を拝命していた。それを耳に入れた私が、撮影の許可を得て、今回のビデオが完成したという筋書きだった。 おにいさんも、自分の武勇伝となる記録映画ができたし、集落の長も畑も守ることが出来た。とりあえず、ゆっくりを除外して、皆が利益を得たというわけだ。 どういった手段がとられたかは何となくわかるだろうが、ここでひとつ説明を挟みたい。 まず、うーぱっくの隊列で最後尾を飛んでいた段ボールの中に、火の点いたマッチ棒を投げ込む。これは木の上に潜んでいた犬走椛ちゃんがやってくれた。何でも、今回の撮影で文ちゃんに依頼したときに、文ちゃんが半ば無理やり引き摺ってきたのだ。ちょっと申し訳なく思っている。 最後尾のうーぱっくが墜落を開始したところで、れいむの乗っているのに直近を飛行するうーぱっくを攻撃する。これは、絶望感を煽ってパニック状態に引きずり込むための戦法だ。 案の定れいむが混乱状態になったところで、今度は先頭のうーぱっくに小型合成樹脂爆弾を放り込む。薬剤の調合などは自前だ。 本当なら、注意を逸らされたこのタイミングでまりさを攻撃する手筈だった。だが、先頭のうーぱっくにやたらと近いところを飛んでいたまりさのうーぱっくは、この爆風を直接的に受けてしまった。どうやらまりさは、れいむのみ被攻撃対象とし、自分はさっさと逃げようとしていたらしい。此処に来て、その根性の腐り具合が裏目に出たと言うことだ。 爆風を受けたうーぱっくはバランスを崩し、完全に横倒し体勢になった。まりさはその(ゆっくりたちのレベルで考えて)急な動きを堪えることができず、運悪く真下に控えていた岩の塊(しかも都合よく一番尖ったところ)に落下し、その身体を砕いた。 絶望感に包まれたれいむが乗るうーぱっくには、上空を飛んでいた文ちゃんから火の点いた藁の球体が投げ込まれ、あっというまに火の車。 唯一生き残ったうーぱっくは、予定通りに、虐待おにいさんが破り捨てた。 以上だ。 うーぱっくというゆっくりについて、恥ずかしながら、私はこのビデオ撮影のときが初顔合わせだった。 素材としては段ボール箱に羽と顔がついて、ゆっくりれみりゃのように頭のよろしくない種類だということを知識としていた程度で、実際どのようなものなのかという点では心許無かった。 その弱点を補うべく、この撮影には文ちゃんに協力をお願いした。 彼女もゆっくりを追跡する記事をいくつか書いていたらしく、あっさりと乗ってくれたので交渉はきわめてスムーズであった。 なお、空撮もお願いできたので、今回SSCを持ったのは他ならぬ文ちゃんである。 ブンヤの血が騒ぐのか、SSCの操作法を口頭教授しただけで完璧に使いこなしたのには驚いたが、そのおかげで決定的瞬間を間近で撮影することができた。 虐待部屋は予想通りの大騒ぎだった。 とくに部屋の中に居るまりさ、全四つが、揃いに揃って喚いている。もしかしたら、このまりさたちもうーぱっく強盗団の一味なのかもしれない。別な考え方をすれば、まりさたちの属するゆっくり集団がうーぱっくと仲が良いのかもしれない。 最も、そんなことは関係ない。 今から、もっと恐ろしい瞬間を目の当たりにするのだ。 虐待部屋の餡子の処理が大変になればなるほど、ビデオが高評価を受けたということだから。 ○ 「ゆゆっ!?」 「わかるよー、でもわかりたくないよー!!」 「ぼうやべでえええええ!!」 怒号の飛び交う虐待部屋では、加工後の映像とSSCで撮影された映像が映し出されようとしている。 前回と同じく急激に画像が初期状態に戻されたのを見て、昨日から居るゆっくりにはこれから何が起こるのか理解が出来ているようだ。優秀なのは、このあたりで助かる。 今日から入ったゆっくりも、この発言を受けて恐ろしいことが始まるということが分かったようだ。ゆっくり同士で助け合い(ゆっくりからすれば首の絞め合いだろうか。首なんか無いけど)をしてくれるのは好ましいことだ。 ビデオの映像は、静止画面。うーぱっく五個とれいむ、まりさが、これから自分の身に降りかかる悲劇など知らぬように(実際知らなかったが)楽しそうな遊覧を続けていた。 テレビの静止画像というのは、意外にも不安を煽るものだ。通常動いている映像が映るという先入観のようなものを持っている場合、よからぬことが起こっている、もしくは起こってしまうような気がするのだ。 どうやらこのゆっくりたちも、そんな先入観を既に持ってしまったようだ。余計な先入観は視野を狭めるというが、まさか饅頭の世界にも起こり得るとは思わなかった。 数秒間の沈黙の後、画像がゆっくりと動き始める。今回の映像は、スロー音声も重ねておいた。標準カメラで取った映像にしか対応していないのでまだ面白みに欠けるが、いくらかよいだろう。一回目の教訓を受けて、この映像を撮ったときは椛ちゃんにガンマイクを持たせていたのだ。 壊れたカセットプレイヤーから出る声は気持ち悪い。今虐待部屋には、そんなゆっくりたちのきわめてゆっくりとした会話がかかっている。 「ほぉんとだぁねぇぇぇ、むぁりぃさぁ!! にぃんげぇんたぁちぃはぁ、れぇいいむぅたぁちぃのぉたぁめぇにぃたぁべぇもぉのぉよぉうぅいぃしぃてぇくぅれぇてぇいぃるぅなぁんてぇ、ほぉぉんとぉうにぃゆぅっっくぅりぃしぃてぇいぃるぅねぇ!!」 「ぃゆぅゆぅうぅぅ!! こぉれぇかぁらぁもぉぉ、よぉろぉしぃくぅたぁのぉみぃたぁいぃもぉのぉだぁぜぇぇ!!」 いい加減、これはうざったい。 だが、ゆっくりたちの恐怖心を煽るには充分らしい。先ほども見た画像で、これから何が起こるかなんて、あのインパクトの所為で餡子脳でもメモライズできている。早く終わって欲しい画像なのに中々始まらないのは、生殺しに近い。 そして、ついに、恐怖の時間がやってきた。 「う……?」 身体の中から、 不意なる暑さ。 経験し得ない、 おかしな熱さ。 「う、うあっ!?」 自分で見るのは、 出来ないけれど、 見なくてもわかる、 この熱さ。 「う゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!??」 身体の中から、 広がる熱さ、 気づいたときには、 身体は明るく、 火の玉のように なっていた。 「どうしたんだぜ、うーぱっく!!」 「しずかにしないとにんげんがくるよ!!」 急に叫んだ うーぱっく。 こういう行動、 困るんだ。 振り向き見たのは、 悲劇の序章。 「ゆうううううううううう!!??」 「どおしでもえでいるんだぜ!!??」 知らなければ良かった。 でも、知らずにはいられない。 一番子供のうーぱっく、 火の玉になって消えてった。 「ううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!??」 「ゆううううう!! まりざあああ、あづいいいいいいい!!」 「ゆゆゆ!! うーぱっく、はやぐそいづからよけるんだぜえ!!」 れいむの横の うーぱっく。 今度はこの子が、 叫びだす。 さっきと同じく、 身体が燃える。 悲劇はまだまだ、 終わらない。 「う゛あ゛っっっ!!!」 一体何が、 起こったの。 先頭飛んでた うーぱっく、 最初っから、最期まで、 何がどうだか知らぬまま。 身体は空気の 塵になる。 「まりざっっ!?」 「ゆううううううううううううう!!! れいぶうううううう、はやぐまりざをたずげるんだぜえええええええええ!!」 油断したのが、 不味かった。 急に倒れた、 うーぱっく。 いきなり横に、 なるものだから、 ゆっくり反応、 できないよ。 「ばあああああありいいいいいいいいいざあああああああああああ!!」 「ゆううううううううううううううううううううう!!!!!」 まりさは、お空を 飛んでいる。 最初は、箱の 力を借りて、 今度は、自分の 力だけ。 だけど、ホントは、 お空を飛べない。 まりさは、お空を、 飛べないぜ。 「ぼっどゆっぐりぢいいいいいいいやああああああああああっ!!」 ぶづぐじぃゃああ!! 「ゆうううううっ、ゆうううううううっ!!!!!」 「うーーーあーーーーっ!!」 「うあっ、うあっ、うあっ!!」 仲間がみるみる 減ってゆく。 流れる涙は、 増えてゆく。 悲劇はますます、 加速する。 「……ゆ? !!???」 「ううううううううううううあああああああああああああああ!!!!」 またも燃えてく うーぱっく。 今度はれいむも 道連れだ。 「うーーーーうーーーーーーーーー……」 最期に残った うーぱっく。 最早、生きてる 仲間も居ない。 「うあっ!!」 もう、これ以上は無いはずだ。 こんな悲劇は、無いはずだ。 そう思っていたれど、 ゆっくり中心の世界は、無い。 To be continued...? あとがき。 何となく。SSCで撮影したら、こんなのも面白いかなと思って、燃やしてみました。 今度は、れみりゃを被写体に、おにいさんは大暴れする……、かもしれませんよ。 ○過去作品リスト(ゆっくりいじめのみ) 拳の歳末 (fuku1905.txt,fuku1908.txt) SSCシリーズ 第一弾『握りつぶす』(fuku2196.txt) その他、幻想郷キャラいじめを数作品(春巻リリーホワイト、人参と胡瓜の悲劇、放置プレイ、陰の薄い秋姉妹いじめ) このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3793.html
※fuku4998 ゆっくりになった男 の続きです ※前作読んでないと意味分からないぞ~ ※虐待要素皆無 「う~あまあまはおぜうさまのれみりゃにたべられるんだどぅ~」 「ゆっくりしね!」 「ままままりざ~~~~!!」 「ああああありすはまままりさがままもるよよよよ!!」 人里から少し遠い森の中で、番とおもわれるまりさとありすの二人組みが 捕食種であるれみりゃとふらんに今にも襲われようとしていた。 捕食被捕食の関係にあるわけだから運命は逃れられないのだが (ありすをまもれなくてゆっくりできるわけないよ) このまりさは一応勇敢にも二対の捕食種相手に立ち向かおうとしていた。 じりじりと近づく捕食種、後ずさるまりさとありす。 「ゆぐりじねええええええええ!!!」「うあ”っ!?」 戦端を開いたのはまりさだった。 予期せぬまりさの攻撃に怯むれみりゃ。 ちょうどれみりゃの目の辺りにへばりついたまりさを剥がそうともがくれみりゃ。 あっけに取られてたふらんが姉のピンチにようやく気づいた。 「ゆっくり、し「飯だあああああああああああ!!!」ね”!?」 突然空間を裂くような叫びが響き渡った。 ふらんがこの声の主がこの場にいるものの声でないと気づいたときには、 すでにふらんは縦に真っ二つになっていた。 「ゆぎゃああああ!!!」 「う~とれたど~・・・?あ”あ”あ”あ”あ”でびらのぷりじーな”いぼーとがああああああ!!」 ようやくまりさを引き剥がしたれみりゃが見たものは真っ二つになってぴくぴくしている 愛する妹の姿だった。 「でれがぶらんをごんあごどりにいいいいいいい!!ぎゃびっ!?」 怒りに震えていたれみりゃの首が落ちる。 残った頭のない身体からは肉汁が噴水の如く噴出した。 あっけにとられるぱちゅりー。 まりさが立ち向かったとおもったら 目の前の恐ろしい捕食種が次々と解体されていく というかつてないシュールな光景もあったが何より彼女の目は、 れみりゃ上に立つ番のではない小太刀を持ったまりさに釘付けとなっていた。 ゆっくりになった男2 「俺とドスとゆっくりと」 ※主人公※ 元々人里で木こりをして生きていたが 妖怪にい襲われ瀕死に。 気絶から目覚めるとゆっくりまりさになっていた。 人間時に護身用に持っていた小太刀で戦う。 一年間生き残ると人間に戻れるらしい。 生きる目的を見つけた俺は、あの後あてのない旅を始めた。 道中誰かゆっくりに逢うだろうと踏んでいたから食料も少量しか持って行かなかった。 その結果が三日間の断食生活であった。 元人間である俺はそこらの草なんか食べることはプライドが許さない。 食えるものといやあまともな果実とかゆっくりや捕食種の死骸とかだ。 何故か旅立ってから三日間の間ゆっくりっ子一人と逢わなかったのだ。 見つかったとしてもれいぱーありすあたりに襲われたのか、 萎びて黒ずんだ死骸のみだった。 こんな曰く付きのは食えない。 空腹で衰弱した俺の身体は見る見るうちに小さくなっていった。 そんな時だった、あの声を聞いたのは。 「う~あまあまはおぜうさまのれみりゃにたべられるんだどぅ~」 「ゆっくりしね!」 紛れもない食い物(捕食種)の声。 「ままままりざ~~~~!!」 「ああああありすはまままりさがままもるよよよよ!!」 どうやらゆっくりが襲われているようだがそんなことはどうでもいい。 俺は獲物を見つけた豹の如くゆっくりと死闘を演じている捕食種に 隙を見て素早く兜割りを叩き込み真っ二つにした。 「飯だあああああああああああ!!!」と叫びながら。 というわけなんだ。 驚かせてゴメン。マジで腹が減ってたんだよ君達ならわかるだろう餓死寸前の絶望感を? まりさとありすは俺におびえているようだ。 そりゃいくら捕食種といえど同属の派手なスプラッタショーをいきなり目の前で 見せ付けられたらいくら流石に俺でもびびる。 それにこんなこと言いながら俺はさっき解体したれみりゃとふらんを食べている。 行儀云々の前に死にそうだからしょうがない。 背に腹は変えられぬ。 ゆっくりに背も腹も無い気もするが気にしない。 「「むーしゃむーしゃしあわせ~」」 残った死骸を二人に分け与えたところさっきのことは忘れたのか話をしてくれた。 「まりさとありすはどすのむれのまりさだよ!」 この近くにドスまりさの群れがあるのか。 ドスの群れならよっぽどのことがない限り安心して過ごせるだろう。 「ゆぅ・・・」 ドスのところに案内してくれと言おうと思ったらなんだか二人の表情が暗くなった。 どうしたんだ? 「ゆ~・・・じつはね・・・」 ありすが説明を始めた。 その群れのドスはまだ若い部類らしく、 他のドスに比べて知識が少ないため、いざというときにドスは何もできなかった。 多くの被害を出しつつも運良く越冬はできたものの その後どうすればいいのかわからずにドスは頼りなくおろおろしているばかりだったという。 そんなときに一匹のぱちゅりー種が群れにやってきた。 彼女は有り余る多くの知識で群れを支え直し、二・三日後には群れの首脳となった。 しかしそれからだった。 首脳となったぱちゅりーは何を考えたのか 今まで狩を行っていた平和な平原ではなく捕食種の多い森へと狩場を移すと言い出した。 ぱちゅりー曰くその方が少数で多くの食料が集まるからだという。 もちろん皆は反対した。 しかし、ぱちゅりーの「だれのおかげでこのむれはよくなったのかしら?」の一言で黙り込んでしまった。 そうして駆り出されたのがこの二匹というそうだ。 「しかもさいきんはにんげんさんのたべものをぬすもうとかいいだしたんだよ~~~・・・・」 「なにがけんじゃよ!おうぼうなどくさいしゃじゃないの!」 人里が近いとなると若干・・・いやかなり厄介だな。 いくら賢いとはいえそのぱちゅりーは野良だろう。 迂闊に人間に手を出して報復ENDはゆっくりの群れではよくある話だ。 放っておいたら人間ゆっくり双方に被害が出る危険性がある。 放っておくわけにはいかない。 適当に理由をつけて二人にドスの下に案内するように頼んだ。 「でもまたしんじゃうかもしれないよ?」 まりさが言う。 前にも俺のような流れ者が何人かが話を聞き群を訪れ、 ぱちゅりーの政策に口を出そうとしたが、 そういった奴はみんな何者かに襲われ死んでいったという。 捕食種さえ倒せる俺なら大丈夫だろうと言い、 俺たちは群に向けて跳ね出した。 道中で二人から妙な噂話を聞いた。 なんでも、ゆっくりと人間のハーフ、ゆっくり人間なるものが存在するという噂だ。 水に弱い、甘味を好む、ゆっっくりしていってねに反応する等、ゆっくりの特徴が強く出ているにも関わらず、 人間の体と思考を持っているという。 ハーフ故に親の片方が人間、片方がゆっくりという特異な条件で生まれるらしいが そんな、外界のおとぎ話みたいなことあるわけないじゃないか。 つーかゆっくりのような人間がゆっくり人間なら人間の脳のゆっくりの俺は人間ゆっくりなのかねぇ? 人猿と猿人の違いみたいなもんだろう。 こんな身の上の俺としちゃあ、もし実在するとしたら一度会ってみたいという気もしなくもないがね。 そんなわけで目的のドスの群に到着したわけだが、 「むきゅ!?だれよそのゆっくりは!」 いきなりぱちゅりーに絡まれた。 「これいじょうむれのにんずうをふやせるほどのよゆうはないっていっているでしょう!?」 俺を連れてきたまりさとありすを叱り飛ばすぱちゅりー。 どうやらこいつが話に出てきたぱちゅりーらしい。 まりさとありすの二人が助けてほしそうにこちらに横目を送っている。 まあ俺のせいだし話を付けてやるか。 俺はこの二人が捕食種に襲われてたから助けただけだ。 「むきゅ?それはよけいなこt・・・ゲフンゲフンむれのなかまをたすけてくれてありがとう。で、このむれになんのようかしら?」 絶対今よけいなことをしてくれたわねみたいなことを言おうとしたなこいつ。 ムカつく奴だ。初めは人間とのトラブルを避けるようにと来たが、たとえこいつが俺に協力を申し出ても絶対してやらねーし絶対今の座から失脚させてやる。 とりあえず群に入る口実を作らねば・・・。 そうだな、これがいい。 俺は流れ者の旅ゆっくりでね、宿を貸してくれないか? 食料は自分で面倒みるからいらねーぞ。 もとよりゆっくりが普段食べてる物なんぞ口に入れるつもりは毛頭ないがな。 「むきゅ~・・・まあいいわ。どすにきょかをもらいましょ。ついてきなさい」 ぽよんぽよんとぱちゅりーが跳ね出すので後をついていく。 後ろから刺したい衝動に駆られるが我慢我慢。決着は頭脳戦で決めてやるさ。 「まりさがむれのゆっくりをたすけてくれたんだね!ドスはまりさをかんげいするよ!」 ついていった先の洞窟の中で、2メートルほどの大きさのドスまりさに事情を説明するとそういわれた。 家はぱちゅりー曰くちょうど空いてた(おそらくあの森での狩りの最中に捕食種に襲われた奴のだろう) 小さな洞穴に住むことになった。 内装はちょうどひょうたんのような部屋構造になっており、 奥の方は貯蔵庫として使えそうだ。 翌日から俺はまずは群での発言権を得るために例の捕食種の森に潜って小太刀でれみりゃやふらんを狩り、家の中でよくわからない肉団子に加工して群に振る舞う。 ゆっくりの群で上位に立つには群での知名度と評判を上げるが一番である。 他にも狩りを手伝ったりトラブルの解決など、群のためになることを頑張ったと俺は、三日も立つ頃には重要会議に出席できるまでになった。 「だからのんげんのもっているしょくりょうをとってくればむれはゆたかになのよ!」 人間の里に行くのはリスクが大きすぎる。犠牲者を出してまでやることか? 「ぎせいしゃがでないようにわたしがかんぺきなさくせんをかんがえたっていってるでしょう!?」 たとえそうだったとしてもゆっくりの仕業だと言うことはすぐにばれる 危険視されて山狩りをされたらどうするつもりだ? 群は全滅だぞ? 「そのときはどすがにんげんをころせばいいのよ!」 集団で来られたらいくらドスでも勝ち目がないぞ。 「むぎぎぎぎぎぎぎぎ!」 これまではぱちゅりーがドスに政策の許可(といってもドスがほぼ言われるままなのであまり意味がないが)を求めるだけだった会議の場に、 俺とぱちゅりーの怒声が響きわたる。 俺が発言権を得るために奮闘していたときこのぱちゅりーは人里襲撃作戦をかなり進めていたらしい。 だが、襲撃のリスク、完璧(笑)な作戦、その後の対処等 痛いところを突いていくと徐々にぱちゅりーは反論できなくなっていった。 ぱちゅりー種はゆっくりの中でも頭がいいと言われているが、 人間にしてみれば寺子屋で学ぶ子供レベルである。 一応人間の大人だった俺に勝つことはできないだろう。 俺は勝利を確信していた。 「もうおひさまもしずんじゃったよ!きょうはここまでにしよう!」 完全に空気になっていたドスがそう叫んだので、この議題は明日に持ち越して 今日はいったん解散することになった。 明日には襲撃作戦を完全に止めることができそうだ。 夜になり俺は森へと向かう。 真っ昼間には捕食種が少なく狩れる量も少ないので 夜中に足りない分を狩ると言うわけだ。 羽音がするのでれみりゃかと思い顔を上げると そこにはうーぱっくに乗ったぱちゅりーがいた。 何のようだ? 「まりさはぱちゅりーのじゃまをしないで!あすにはでてってちょうだい!さもないと・・・」 さもないと? 「きえてもらうわ!」 そう叫んだ途端周囲に異常な気配を感じた俺はあわてて周囲を見回してみると、 大量の発情ありすが俺の周りを囲んでいた。 こいつらを使ってぱちゅりーに刃向かう奴らを消していったんだろう。 何とも醜い暗殺部隊だ。 「むっきゅー!いきなさい!」 「「「「「「「「「むっほおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」」」」」」 一斉に襲いかかってくるありすの集団。 恐らくこいつらが俺が通ってきた道の上のゆっくりを全滅させた元凶だろう。 おおかたあのぱちゅりーがすてきなゆっくりとすっきりできるとかたらし込んで操っているのだろう。 確かに普通のゆっくりならいくら強くても大量のありす相手にはかなわないだろう。 そう、"普通”ならね。 俺は小太刀を引き抜くと正面に横向きに構え、体ごと高速回転を始めた。 「「「「ゆぎゃあああああああ!!!」」」」 無闇に突っ込んで来るありすがまとめてなぎ払われる。 だが発情したありす達はそんなことお構いなしに突っ込んで来る。 そしてまたなぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 「そぉれくらぁーいでぇ俺をたおせるとぉ~エレエレエレ」 ありすを全滅させ、決め台詞を言おうとしたら回りすぎで酔って吐いてしまう。 せっかくのシチュエーションが台無しだ。 ぱちゅりーを見ると若干焦っているような表情を見せたが、すぐにニヤニヤしだした。きめぇ。 「むっほおおおおおおおおおおおお!!!!」 地面が揺れるような大声に振り向くとぱちゅりーがニヤニヤし始めた理由がわかった。 俺の後方には巨大な影ークイーンありすがいた。 どっから沸いてきたんだよと突っ込みたいが、 そんなことをしてる間にぺにぺにを突っ込まれそうなのでやめておいた。 体に見合った大きさの極太のぺにぺにをむき出しにして一直線に突進してくるクイーンありす。 「ありすのとかいはなあいをわけてあげるわあああああああああああ!!!!!」とか叫んでる。 俺は全く恐怖はしなかった。 というかクイーンありすの大半はただでかくなっただけのありすであると、 人間だった頃にゆっくりを虐めて遊ぶ友人に聞かされたことがある。 まれに特殊能力を持った奴が出ても、そういう奴は絶対山奥にこもり、ゆっくりを襲うような下劣な行為はしないとか。 つまり・・・。 スパーン ドシャァッ 「ありずのべにべにがあああああああああ!!!!」 大木が倒れるような音がしてぺにぺにがありすから離れる。 叫んでいるありすを尻目に切り落としたぺにぺにを見る。 ほんの少し前、ゆっくり三代珍味としてうんうん、しーしー、ぺにぺにが大量に狩られたことがあったが 至近距離で見るととてもそんないい物には見えないな。 中身のカスタードだって一舐めしたら糖尿病になりそうな色をしている。 ここにあっても邪魔なので滅茶苦茶に切り刻んで潰す。 「あり・・・・・べに・・・・・ああ・・・・」 その声でありすの存在を思い出したが、見ると下腹部に空いた大穴から自重でカスタードがあふれだし、死に欠けていた。 「もっとすっきりっしtゆびゃ」 不快な辞世の句を述べようとしたのでとどめを刺す。 「ああああありえないわああああああ!」 ぱちゅりーが叫ぶ。 「どうして!?どうしてかてないの!?なんてたっていられるのこわがらないの!?なんで!?なんで!?」 何でといわれても。 「あんたはゆっくりじゃない!かいぶつよ!ゆっくりのかわをかぶったかいぶつよ!いつかぜったいころしてやるわ!おぼえておきなさいよ!」 うーぱっくが飛び去ろうとする。 俺は小太刀に十分な回転をつけ、上に投げ上げた。 「どうして!?どうして!?」 ぱちゅりーは思った。 自分は賢い。自分は賢者だ。なのにあのまりさにすべて論破される。何故だ。あり得ない。ありえn 貫くような痛みを感じる。 右半身と左半身がずれる。 なんで・・・・どうして・・・・・。 投げ上げられた小太刀は回転ノコギリのごとくうーぱっくごとぱちゅりーを真っ二つにした。 ぱちゅりーよ。 確かに俺はゆっくりじゃない。 そして怪物でもない。 小太刀が地面に刺さる。 人間だ。 べシャッという音とともにぱちゅりーだった物が地面に白い花を咲かせた。 翌日。群から姿を消したぱちゅりーが森で大量のありすの死骸に囲まれて死んでいたのが見つかり、村はざわめいた。 が、捕食種の多くいる森ということもありそこで死んでても不思議ではなかったのですぐに忘れられれた。 俺はあえて真実を伝えないでおくことにした。 群の首脳ゆっくりが反論者を消していたという事実はいらぬ騒ぎを起こすだけだと思ったからだ。 俺はしばらくドスの側近としてドスに群の指導の仕方を自分なりに教えた。 その間にこんなことも起こった。 「まりさぁー!たいへんだよぉー!」 俺を群に案内してくれたまりさが俺にそういった。 俺がそいつの巣を見ると、にんっしんしたありすがいた。 頭にツタを生やし、7匹ほどの赤ゆっくりが実っていた。 問題は、実っている7つのうち一つがぱちゅりー種であることだった。 話を聞くと、昨晩すっきりーすると一匹だけぱちゅりー種だったという。 これは取り替え子だな。 取り替え子。 ゆっくりは普通、親からもらった遺伝子のうち片方の親のが覚醒するため、親のうち片方の種になる。 しかし、覚醒しなかった方の遺伝子は無くなったわけではなく、 眠っているだけなので、低確率だが子に遺伝し覚醒することがある。 これが取り替え子だ。 そして取り替え子は育てた者に幸福を呼ぶという。 という友人が言っていたことをそのまま説明すると、 群は色めき立ち、この取り替え子のぱちゅりーを、将来ドスの側近にするとありすが言った。 このぱちゅりーが大きくなれば、この群も安泰だろう。 俺は群を出ることに決めた。 もう俺の役目は終わったと思ったからだ。 皆名残惜しそうな感じではあったが、最後は笑顔で送ってくれた。 そして俺はまたあてもない旅を始めた。 そして群を出て二日くらいたった頃であろうか。 「見つけたぜ・・・まりさ種か。まあいい。」 そういう声を聞いて、 ボカッ 後ろから殴られたような気がして。 そこで俺の記憶は途絶えている。 to be contenued ~後書き~ どうもアサシンの人です。 げすぱちゅりーを書きたかったのにだいぶズレた気がする。 虐待とは無関係だなこの文章。 のんびり続きを書く予定b
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作品データ タイトル しっくすぱっく! タイトル(カナ) シックスパック タイトル(副題) 作者 イコール 作者 作者 備考 掲載 ヤングコミック 2019/1 単行本 タイトル タイトル(カナ) タイトル(副題) 出版社 発売日 発行日 サイズ 巻数 備考 第1巻 料理 食材 第2巻 料理 食材
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ひたすら虐めます。 一行だけぺにが出ます。 作中では死なないゆっくりがいます。 もし何かしらの作品でネタ被ってたらすいません 「ゆぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! いじゃいよおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!」 森の中に1匹のゆっくりの悲鳴が鳴り響いた。 このゆっくりれいむは人間の男性に頭をわしづかみにされ、底部に刃物を突き付けられている。 男は突き付けた刃物をゆっくりとスライドさせてゆく。 しかし刃物は中身まで到達はしておらず、皮だけを傷つけている状態だ。 それでもれいむにとって痛みは強烈であり、刃物が動くたびに口から悲鳴と狩りでとったと思われる木の実や花などがこぼれ落ち、地面に散らばっていく。 れいむは訳が分からなかった。 今日は珍しくいっぱい収穫があり、巣にいるおちびちゃんも喜んでくれるだろう、 そう思い帰ろうとした矢先に、人間さんに出会った。 人間さんはとてもゆっくりできる、 れいむは小さい時に母親に教えてもらったことを思い出した。 ところが、その人間さんはいきなり"ゆっくりできないもの"でゆっくりできないことをしてきたのである。 れいむが口の中にあったものを全部吐き出してしまった頃には、底部が切り傷だらけになってしまっていた。 中身を傷つけていないので跳ねることはできないが、ゆっくりなら這いずるくらいはできるであろう。 だが今のれいむは痛みと混乱でそれすらできない状態である。 男の表情は、目が少々充血しており疲れ切った顔である。 「もうやだあぁ!! おうぢがえりだいぃぃ!!」 男の足元で跳ねることができなく、痛みでうまく這いずることもままならないれいむが泣き叫んだ。 男はそれを写真に収めるとれいむの下から離れていき、 「俺も帰りてぇよ」 と一声漏らした。 後方かられいむが男を呼びとめようと叫んでいるが、男は顧みずに足早に去って行った。 ゆっくりを討伐せずに対処 ゆっくりは畑を荒らし、家を占拠する。 これはどこの村でも共通する被害であり、最近になりうちの村に住む人もやられつつある。 俺の家は森より少し遠いためか、まだ襲撃はされていない。 しかし村の森に面している区画は大分やられているらしい。 特にこの村一大きい畑を所持している村長宅がかなり打撃を受けたと、回覧板で知らされた。 罠を張っていたがあまり効果がなかったとのことだ。 ゆっくりが罠をかいくぐるとは思いにくいので、大方かかった奴を踏み台にでもしたのだろう。 ふと回覧板の掲示の下の方に書いてあるものに目が。 そこには達筆で 『来たれ若者、わしに力を』 と書かれていた。 どうやら村長直筆の申し出であり、協力した暁にはそれなりの見返りがあるとか。 この時期の畑の収穫物は取り終え、一段落して暇を持て余していた俺はとりあえずこの村長の要望を受けてみることにしてみた。 俺は記載されていた日時に村長宅に赴いてみると、 そこには俺の他にも数名、良く見慣れた村の若者が集まっていた。 俺と同じで暇なやつが結構いるもんだな、と思いつつも挨拶を交わし談笑の輪に入った。 しばらくすると要望の主である村長がお見えになる。 いつもは優しくも厳しい良き老人であるのだが、この日は厳しい、いや怒りを隠し切れていないような雰囲気である。 まぁゆっくりに畑を荒らされたのだから仕様がないか… すると村長は物言わぬまま、集まった者達に紙切れを渡し始め、俺もそれを貰い受けた。 紙切れを見ると、 『れいむ50、まりさ20、ありす15、ぱちゅりー10、ちぇん10、みょん5』 と書かれてありるだけであった。 俺を含め集まった連中が、何のことやらと首をかしげていると村長がやっと口を開いた。 「そこに書かれている数字分だけ森のゆっくり共に恐怖を与えよ」 突然の申し出だ。 村長はさらに続ける。 「わしが直々に赴いてやってもよいのだが、如何せん体が言う事を聞かん時期になってきておる。 そこでお主らにはわしの"力"になって、代りに森に行ってきてもらう。わしも若い頃なら野山を…」 村長のありがたくも無意味な長話が続いている。 その長話を遮ったのは1人の若者の質問であった。 「村長。なぜゆっくり共に恐怖を与えるのですか。討伐ではなく」 「む。奴らを潰したところで被害は減らんよ。潰しまわったところで奴らは直ぐ湧いてくる。 それだけでは解決にはならん。わしはどうすれば良いか考えた。わしが若いこ…」 村長のとてもありがたく参考にさてもらった長話を要約すると、 最近はゆっくりが人間に対して警戒心を持たなくなってきているのが原因の大部分であはないかということ。 その解決のためにゆっくりに恐怖、トラウマを植え付けることで人間を恐れさせようとのことだ。 餡子脳はいやなことを忘れがちであるため、この行為を何周期か繰り返してみるのもよいと言っていた。 恐怖を与えるためでなのので、殺してはいけないようだ。 トラウマを遺伝子に焼き付けて次の世代にも継承してもらうためである。 幸いこの森にはドスは存在しておらず、ゆっくりが自由気ままに繁殖しているので、脅威になるものはいない。 俺は別段ゆっくりを虐待することに戸惑いは無いが、 「殺さずに恐怖を与える、か…」 って俺の割り当て、れいむ多過ぎじゃないか? 回りの声を聞いてみると、「ありすばかりかよ…」とか「こんなにみょんっているのか!?」など、人により割り当てが偏っているようだ。 こうする意味はあるのか…? その後俺達若い衆は様々なトラウマ植え付け用荷物を渡され森に駆り出された。 村長命令で割り当てが終わるか、怪我・病気以外では帰ってくるなとのこと。 偽りのないように証拠として"きゃめら"で撮影してくることも義務づけられている。 これはかなりの重労働であるな。 背中の荷物も少し重い。 「ゆ〜くりくりしていってね〜」 俺はゆっくり特有の挨拶をしながら森の中を突き進んでいくことにした。 こうすれば向こうから勝手によってくる場合が多いからな。 これがゆっくりが人間に警戒心を持たなくなっていることを示しているのか。 「ゆっくりしていってね」 ほらきた。 成体ほどのれいむ種である。一匹のところを見ると狩りにでもでかけてるのか。 「おにーさんはゆっくりできるの?」 ゆっくりできるよ、と言えば懐かれやすいし調子にものりやすい。 しかし今回はそうではい。 「ゆっくりできないよ」 さっきゆっくりしていってねと言いながら歩いていたので矛盾しているがゆっくり相手なら別段気にもしない。 れいむは俺がゆっくりできないと言ったので、少し怯えるように後ずさりしている。 だが逃がすわけにもいかない。 走り出そうとしたれいむを徐に掴み上げる。 記念すべき1匹目だ。どうしてくれようか。 「やめで! ゆっくりしないでれいむをはなしてぇ!」 俺はつかんでいる手をれいむのもみあげに持ち替えて、勢い良く(死なない程度に)地面にたたきつけた。 「ゆべぇ!!」 地面と思いっきりキスをしたれいむはゆーゆー泣きながら訴えてくる。 「どうじでごんなごどするのぉぉ!? でいむなにもわるいごどじでないのにぃぃぃ!!」 「悲しいけどこれ命令なのよね…」 「じゃんどごだえでええええぇぇゆぶええぇぇ!?」 俺の爪先がれいむの頬にめり込み、その勢いでれいむは吹っ飛び木に激突。 「ゆぎぎぃぃ!! い"だい"ぃ"ぃ"ぃ"!! どぼじでぇぇ」 れいむは訳も分からないようで、ただただ痛みに耐えるしかないようだ。 「これくらいでいいかな」 口から少し餡子が漏れているが大丈夫だろう。 ではさっそく記念写真だ。 きゃめらを取り出し、れいむと俺が移るようにしゃったーを切る。 このまま放置しておいたら捕食種に襲われてしまうかもしれないので、近くの草むらにうずめておくことにした。 遺伝継承の前に死なれてはあまり意味がない。 とまぁこれで後れいむは69匹だ。 まだまだ先は長い長い。 少し歩くと木の下あたりにゆっくりの巣らしきものを発見。 葉や枝で入口をカモフラージュしているが逆に丸わかりだ。 俺はそこに屈みこんで邪魔な枝などをどかしていく作業に移る。 その最中に中から"ゆ…"と聞こえてきたことから、ゆっくりがいるのは確実である。 巣の中の様子を窺えるほどになると中にいるのが、どちらも成体サイズのれいむとまりさであることが判明でき、 れいむの方は下顎のあたりが大きく膨れているので胎内にんっしんっであると思われる。 「ゆっくりしていってね」 「「ゆっくりしていってね」」 挨拶をすると2匹とも挨拶を返してきてくれた。 巣の中では作業がしずらいと思い、外に誘い出すことにする。 「君たちにゆっくりできるあま〜い物を上げようと思うんだけど、ちょっと外に来てくれないかな」 「まりさはいいけど、れいむはにんっしんっしてるからうごけないよ」 「ゆー、れいむもゆっくりしたあまあまほしいよ…」 「それじゃれいむは俺が運び出してあげるよ」 巣の中に手を伸ばしてれいむを巣の外へだしてやる。 それにしてもこいつらも人間に対してまったく警戒していない。 それを今から植え付けてやらきゃな。 「はやくあまあまちょうだいね。れいむはえいようがひつようなんだよ」 「はやくちょうだいね」 2匹揃って目を輝かせながら甘いものを今か今かと待っているが、あまり弁術で相手のも面倒なのでキッパリいくことにする。 「あまあま上げるなんて嘘」 「「ゆ…?」」 「お前ら人間がいきなり巣に入ってきたんだから、少しは警戒しろよー」 「なにいってるの!? はやくあまあまをおいていってね。そしたらゆっくりきえてね」 「だからあまあま何て無いの。騙されたの分らないの? 馬鹿なの? 死ぬの?」 まぁ死なせはしないが 「ゆゆ! れいむ、ゆっくりしないですにもどるんよ。てつだってあげるからゆっくりしないで!!」 まりさがれいむを巣に戻そうとしているが、そうはさせません。 戻ろうとしているれいむの頭を両手でつかみ持ち上げる。 「やめてあげてね! れいむをおろしてあげてね!」 「ゆゆ、おそらをとんでるみたい」 れいむの身を案じ、そわそわしているまりさとは対照的にれいむはこの状況を楽しんでいる。 警戒心が無さすぎるのも罪だね。 俺はそのれいむを肌が破れない程度に、だが勢い良く下顎の膨らんだ部分を木に叩きつけた。 「ゆげげぇぇ!!! ゆがあぁぁ!!! い"だい"い"だい"ぃぃぃぃ!!!」 「なにずるのぉぉぉ!? いだがってるでじょおぉぉぉぉぉ!!!」 まりさが叫んでいるが俺は手を休めず、ひたすられいむを木に叩きつけて続ける。 一か所を集中的にやってしまうと皮が破れやすくなってしまうので、れいむを回転させながらぶつける面を変えていく。 「ゆぎいいぃぃ!! だずげでぇまりざぁぁ!! いだいいだいぃ!! あがじゃんがじんじゃうぅぅぅぅうぅ!!!!」 「でいぶうぅぅぅ!!! どうじでごんなごどするのぉぉ!?」 「それが使命なもんで」 「ゆがあああああああああ!!!! ゆっぐりでぎないじじはじねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 まりさが怒りにまかせて体当たりしてきたので、軽く踏みつけて押さえておく。 足の下で必死にもがいているが抜け出せるはずもない。 れいむはというと均等に下部分を叩かれ、餡は漏れていないが表面ボコボコで青あざみたいになっていた。 足の下のまりさを放してやるとれいむに駆け寄りすりすりしている。 「いじゃいよぉ…どうじでごんなめに……」 「れいむ、いままりさがぺーろぺーろしてあげるからね。ぺーろぺーろ」 「ゆっぐ…ありがどぉまりさ………ゆ!」 「どうしたのれいむ? いたいの?」 「おなかのしたがむずむずするよ…」 「ゆ! あかちゃんうまれるんだね!」 この状況下で出産するのか。 今れいむに暴力をふるった張本人が目の前にいるのに。 俺はその様子を観察することにした。 「ゆうぅ…なんかでそうだよ」 「がんばってれいむ!」 心なしかれいむはあまり苦しそう(出産に対して)ではない。 普通出産時は激しい陣痛襲われるのだが、叩き過ぎて感覚がマヒしたのか? 「ゆう…でるよ…」 「ゆっくりがんばって、れい…」 グシャァ 音と共に産道から出てきたのは薄黒い水状のものである。 「ゆ……なんなのごれええぇぇぇぇぇぇ!?」 「えええぇぇぇ!? ゆ、ええええええぇぇぇぇぇ!?」 まりさはこれが何なのか分からず戸惑い、れいむも何か戸惑っている。 「れいむのあかちゃんどこいったの!? ゆっくりへんじしてね」 「なにいってるのれいむ。あかちゃんはまだでてないでしょお!?」 「おなかのなかにあかちゃんいなくなってるのぉ! だからうまれたんだよぉ!」 「けど、でてきてのはこのゆっくりできないものだけだよ!?」 おそらくこのれいむは激しい暴行(俺が)を与えたことにより、未熟な胎児が潰れてしまい流産してしまったのだろう。 良く見ると、液体の中に小さな赤い物体も見受けられる。 そのことを認めたくないこの夫婦は我が子が目の前にいるにも関わらず、それを読んで探している。 俺はそれを写真に収め、やかましいまりさを蹴り飛ばしてその場から立ち去った。 お次の獲物は散歩中の子連れいむ。 れいむ種の割り当てが多いのでれいむを積極的に狙っていこうと思う。 子ゆっくりほどのれいむ種とありす種が3匹づつ。 番のありすは見当たらないところ、狩り中かレイプでもされてできた子なのか。 まぁそんなの知ったこっちゃない。 様子をうかがっていると親れいむが 「にんげんさんはゆっくりできるんだよ」 と子供に教え込んでいた。 人間はゆっくりできるものと、かなり浸透しているようなので今からその教えを修正しなければならない。 「ゆっくり〜〜」 挨拶をしながらゆっくり達の前に躍り出る。 「「「「「「「「ゆっくりしていってね」」」」」」」」 たった今、ゆっくりできる人間について話していたこともあり、ゆっくりは輝いている眼でこちらを見上げてくる。 その表情はもうすぐくずれるだろう。 「おにいさん、ゆっくりしていってね!」 「いやだよー」 「ゆ…ぐべぇぇぇぇ!!!」 俺は今回も意気よい良く、れいむの口に蹴りを入れた。 結構いい感じに当たり、歯も5,6本折れているようだ。 親れいむも分けわからずといった感じでのたうちまわっている。 子ゆっくりどもはその光景に驚愕の表情を浮かべていて、中には泣き出しているものもいた。 「なんでぇぇ!? どうじでぇぇ!?」 「ゆえーんゆえーん! おかーさん!」 「ゆっく、おかーさん、ありすがぺーろぺーろしてあげる」 「こわいよぉぉぉおぉ!!」 多種多様な声をあげる子供たち。 ついさっき親に教えてもらった、ゆっくりできるはずのものにゆっくりできない事をされたその親。 「どうじでぇ、にんげんざんはゆっぐりでぎぃぶべぇ!!!」 「できないよー、わかってねー」 再びれいむを蹴りあげる。 また歯が2本ほど抜け落ちた。 子ゆっくりはもう震えているだけである。 こいつらには手は出さない、こいつらの餡子脳に刻みつけるためだ。 そのために人間はゆっくりできないということをトラウマとともに植えつける。 「ゆがががが!!やめでね…おねがいだから…ゆるじで…」 「何を許してほしいの? 君は何にもしてないじゃん。これは俺が一方的にしてるだけだよ」 「なんでぇぇ!? やめでね、ごっちごないでね!」 「おかーさんにひどいことしないでぇぇ!」 「おかーさんにげてぇぇ!」 「ゆえーんゆえーん」 「ゆ…」 れいむが逃げ出したのですかさず回り込む。 ここで村を出る時に渡された物を使うことにする。 何分多く渡されたから、使ってやらなければな。 背中の荷物に手を伸ばし適当に抜いてみたところ、鎌が取れた。 中々良いものを引き抜くことができた俺はそれをれいむに見せつける様に振り回した。(危険ですので真似しないように) 「ゆ、ぞのゆっぐりでぎないものはなに?」 「こわいよー」 「おかーさんいじめると、れーむゆるさないよ」 「しねー」 「これはね、おめめサックサクー、お肌ザックザクーするものだよ」 その言葉で親れいむは愕然と口をあけ固まってしまった。 よほど恐怖であったのだろうか、動こうとしない。 子ゆっくりも鎌がゆっくりできないものと判断したのか、泣き出し、逃げ出したりしている。 「はい、じゃあおめめサックサクー」 「ゆ! ゆぎゃあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 親れいむが我に帰ったが時すでに遅く、鎌は眼の中に吸い込まれていった。 「ゆがああああああああああぁっぁぁあぁぁ!!! れいぶのおべべいだいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」 「ほーらほら、おかあさんだよー」 目に鎌が突き刺さったまま、暴れるれいむを抑えて子ゆっくりにその光景を見せつけた。 「ゆあああああああああ!! おかーさんのおめめがぁぁぁぁぁ!!」 「ゆやあああああああ!! どうじでぇぇぇぇぇ!!?」 「ゆええぇぇん!ゆええぇぇぇぇぇぇぇん!」 「ごんなのぜんぜんどかいはじゃないわよぉぉぉぉ!!」 「ゆ…ゆ…」 皆良い反応をしてくれる。 若干、恐怖のあまり失神してしまったやつもいるが。 俺はれいむの目から鎌を抜くと、ぱっくり割れた目からドロっとしたものが流れ出る。 鎌が汚れてしまったので、れいむの飾りでふき取った後、きゃめらを構えた。 「もう片方の目は残しといてやるよ。よかったなー」 「ぜんぜんよぐないいぃぃぃぃ!!!!」 「おかーざんのおべべをもどにもどじでよぉぉぉ!!」 「無理ぽ」 「なんでぇぇぇぇ!?」 「それじゃ、もう悪いことすんなよ」 「わるいごどなんでじでなよおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆっへっへ、ここからさきはつうこうりょうをはらうんだぜ」 獣道を進んでいたらいきなり、野生のまりさが飛び出してきた。 「何が欲しいの?」 「そのにもつをぜんぶおいていくんだぜ、そしたらすぐにきえるんだぜ」 通行料だいぶとるんだな。流石ゲス種。だが断る。 俺は荷物から釘を取り出す。 「なんだぜそれは? それもわたすんだぜ」 「あわてるなよ、今やるから」 金槌も取り出して、まりさのオデコのあたりに釘を突き立てて、金槌を振りかぶる。 「いたいぜ、じじぃはやくそれをはすんだぜぃがああああああああああああああああ!!?」 でこに一本の釘が深く刺さった。 中の餡子にまで被害が出ているのでまりさは激痛でもだえ苦しんでいる。 あと4,5本刺しておくことにした。 ぐしゃ 「ゆぎいぃ!」 ぐちゅ 「ゆぐうぇぇ!」 ぐっちょ 「いだがいぃぃぃぃ!!」 ぐちぇ 「ゆらああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 中枢餡子にも達しておらず、餡子もあまり漏れていないので死にはせず、苦痛だけがまりさを襲っている。 はたから見たら釘が出来物みたである。 それを撮影し終え、もちろん通行料は払わず通り過ぎる。 その後もレイプ中のありすのぺにぺにだけを切り落とし、ちぇんの尻尾を一本だけ頂き、ぱちゅりーの巣を燃やし、れいむを罵り、まりさの髪を抜いたり、みょんを串刺しにしたり、れいむを投げ飛ばし、むーしゃむーしゃしているれいむ家族の餌を踏みにじって行ったり、偶然出会ったれみりゃを逆さずりにするなど様々なことをした。 日も暮れて、更に朝になり、ノルマの半分あたりから疲れがではじめた。 荷物も重いので休憩しがちにもなる。 途中で一緒に駆り出された者と何回か遭遇したが、皆だいぶ疲れた表情である。 殺してはいけないので、それが辛い。 殺すのであれば一瞬で済むのだが、恐怖を植え付けなければならない分、手間と時間がかかるからだ。 また、半分過ぎたころからゆっくりの対応が変わってきた。 少しずつ警戒し始めてきている。 おそらく人間はゆっくりできないという情報が伝わり始めたのだろう。 だがそれによりこちらに対して暴言を吐いてくるゆっくりも増えてきた。 これにより俺のストレスはさらに溜まっていき、42匹目のれいむで限界を迎えた。 「ゆっくりしてないで、れいむのまえからきえてね! そのまえにおかしをおいていってね! そしたらゆっくりしないでしんでね!」 「先に謝っとく、すまん」 「いみのわからないこといってないではやくしんでね!」 もうれいむの声など聞いてはいない。 疲れた。発散させてくれ。 「今からお前のことを殺すよ…」 「ゆ! りかいできないにんげんだね! れいむをころせるとおもってるの? ばかなの?しぬの?」 「死ぬのお前」 いままでのゆっくりに対しては手加減して手を加えていたが、今度はもっと強く、 れいむを蹴っ飛ばす。 「ゆばっはあぁぁぁあああああああぁぁぁぁぁ!!!」 底部から蹴ろうとしたが、狙いが外れてしまい上唇付近を吹き飛ばすような形になった。 「ゆふぅぅぅ、いたひぃぃぃぃ……」 上唇がもげてしまったせいでれいむは濁音を発することができないでいる。 だが俺はそんなこと気にせず、更に蹴りつずけ、 「ゆはぁぁぁ、ゆけえぇぇ!」 木に当たり跳ね返ってきたれいむを踏んずけ、 「ゆううううううううう!!」 また蹴り飛ばす。 「ゆっくあぁぁぁ!! もうやへてえぇぇ! ひたひのやらあああああぁぁぁ!!」 ちょっと気分が良くなってきた頃には、れいむの皮はボロボロになって中身が漏れ出してきている。 「あ…あ…、なかいがでてる…しんじゃ…しぬうううぅぅ!!」 「殺すよっていったじゃん、」 「やら…しにたくない…れいむまだひにたくないおおおおおぉぉぉぉ!!」 これだけボロボロだとほっておいても死んでしまうが、ここまでした落とし前として自分の手で送ってやらねば。 「すまんな、でもだいぶすっきりできたよ」 「ごめんなはい、ごめんなはい、ゆるひてくらはい! まだひにたくないんです! たふけて、 たふけて、だれかたふけてええええええぇぇぇぇげっ!!」 俺はれいむの脳天から体重を乗せて一気に潰した。 辺りにはれいむの餡子が飛散している。 こいつは死んだのでさすがに写真に収めることはできないが、少し気持ちを持ち直す事が出来たので続きを再開することにした。 そして、 「おめでとう、君が記念すべき最後のれいむだ」 「ゆゆ!? にんげんさんはゆっくりできないよ! れいむはにげるよ!!」 これまでの山狩り?の効果もあってか、れいむは直ぐに逃げようとした。 だが逃がしません。ゆっくりさせません。 人間の恐ろしさを直に体感させなければ、餡子脳は中々理解してくれにないからね。 まぁ最後のやつということで 「ゆべらぁ!!!」 一発顔を殴るだけにしておいてあげよう。すかさず撮影。 れいむは痛みで泣きながら森の奥に消えていった。 俺は丸3日間森の中でゆっくりの相手をしていた。 村に帰ると多くの村人に歓迎された。 先に終え戻っていた者もいたが、皆疲労が顔に出ている。 村の主婦層の方たちが温かいお汁粉を作って振舞っていたが、俺を含め出行った者は気持ちだけを受け取りお汁粉には手出しせず、 「当分、餡子頭は見たくないな」 と苦笑いしているものもいた。 これを境に、ゆっくりによる村の被害は激減していく。 ゲスの関係上皆無というわけにはいかないが、ゆっくりはほとんど現れなくった。 定期的に俺達がやったような山狩りを小規模だが行っているので、この森の餡子脳どもには人間はゆっくりできないものと刻み込まれているだろう。 だが俺はこの活動に参加してはいない。 なぜなら、あの活動の報酬が、村長のとても人生の役に立つだろうと思われるありがたい長話だったからである。 あとがき〜 2作目です。 読みにくい、不快に思った方、すいません。 課題レポート書いてる時にふと思いついたので、その勢いで書いてしまいました。 反省はしていない。 虐めのネタは書いてる時に浮かんだ即席であるため、虐め自体はぬるめだったかもしれないです。 補足とするなら、撮った写真は村長のコレクションにされます。 ノルマの偏りに特に意味はありません。 ではまた機会があれば何かしら書こうと思います。 書いたもの 自称レイパー この作品
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概要ゆっくり茶番 ゲーム配信 言動野良パーティーに対する悪態 自演による擁護 生放送内にてフレンドいじめ(個別記事あり) 配慮に欠けたタイトル トラブルを起こした時の対応 罹患していると考えられる病気 概要 御尊顔 別名義 トーリス・ロリナイティス、本田菊 など ゆっくり動画製作者 モンスターハンター、マインクラフト、地球防衛軍などPvEのゲームを好む プレイスキルは低く、基本的に野良パーティやフレンドに頼って攻略していくスタイル game8の地雷掲示板から知られるようになった(現在は閉鎖済) ゆっくり茶番 茶番の時は立ち絵を並べるだけで動くことがほぼ無く、クオリティは低い キャラクターの背景ぐらい切り抜いてあげたらどうだろうか ゆっくり実況 ゲームの実況ではなく、ゲームと全く関係のないパーティー内の雑談などを垂れ流す動画 3日坊主のため、どの実況も序盤で終わっている。 ゲーム配信 前述の通りでソロプレイでの限界は早く他のプレイヤーに依存する形のため上達することもなく見ごたえはあまりない。 モンハンを例にした流れ 申し訳程度のダメージ ⇩ ⇧ 攻撃をもらう ⇧ ⇩ ⇧ ⇧ 回復 長時間安全な場所でウロウロして味方に押し付け 本人の貢献度基準は 微火力0死>>>高火力n死 となっているため 救援で代わりにタメージを出してもらっているにも関わらず、毒を吐く場面が見受けられる。 トップへ 言動 自分を棚に上げていくスタイルで批判される原因 野良パーティーに対する悪態 41 50~ このメンバー終わってんなぁ…だって閃光弾は無いわ、回復道具無いわ…せんこうだーーん!終わった… 自演による擁護 【集】ゆっくり暁 @0kd6ajatuki 親友に裏切られました その親友にツイートで公開処刑されました LINEの内容全部公開されてました 名前隠されていても自分だとわかる内容でした 私にも悪いところありましたが 一応何度も謝ったですが 許して貰えてません その親友とは十年以上の付き合いでした 堀尾聡史 @horiosa0928 返信先 @0kd6ajatukiさん 親友なのに晒すとかないわぁまじありえんそんなやつ親友じゃないよなぁ https //archive.vn/9HNHA 堀尾聡史 @horiosa0928 https //youtu.be/idkUtWLnDgU 集え戦士のモンハンうぷ主は暁ことトーリス………らしいぜ 12 17 PM - 25 Mar 2016 https //archive.is/v3Oz8 堀尾聡史 @horiosa0928 https //youtube.com/watch?v=vKC5RLK4Sn4 feature=youtube_gdata_player モンハンで暁担当です☆ 6 30 AM - 17 Sep 2013 https //archive.is/8jKMj 生放送内にてフレンドいじめ(個別記事あり) 問題の生放送、未だ当事者への謝罪は無し 詳しくは→生放送内でのイジメ配信 配慮に欠けたタイトル 台風19号 2019年10月12日午後7時頃より伊豆半島に上陸し、日本列島に多大な被害をもたらした台風で 数日前よりニュース等で危険性を報道されていた程の台風であり、備える人も多数いた程 そこにゆっくり暁本人が同日17 47より「台風19号美味しいよ モグモグ」というタイトルで配信を始めた 現在はタイトル変更済み 生放送→https //youtu.be/lHeH_SmXq5o 言論統制 自分に意見する人はブロック&削除、通報すると公言している。 「ゲームの音量が大きくて声が聞こえづらいです」「誤字してます」 などの意見は全部アンチとみなされ削除対象となる。 この頃は批評に対して素直に反省し次に活かすコメントも残している(2017/07/01) アンチを過剰に気にする姿勢は昔からの様子 トラブルを起こした時の対応 https //archive.is/xHt4R https //archive.is/9UQYj https //archive.is/kUn7F LINE、twitterブロック、ゲームフレンド削除 https //archive.is/bgkOd 追求されるとTwitter等で「迷惑かけて申し訳ございません」「自●します」 具体的に自分の何がどう悪かったのかはおそらく理解しておらず、トラブった肝心の相手とは話し合わない、謝らない。 自●や自傷を自身に対する批判を封殺するための武器にしている節があり批判の原因となっている その後新たにフレンドを集い、精神病ゆえに上記の行動を繰り返す。 トップへ 罹患していると考えられる病気 現在診断書等のはっきりしたソースは無し 魚拓『いままでの経緯と うつ病について 私が喧嘩や口悪い理由』 https //archive.is/Mhkjk 写っているオランザピン錠5mg「杏林」の効果・効能より 統合失調症 双極性障害(躁鬱) + ヤブ医者? 記憶喪失と自殺願望が激しい日々 記憶喪失のほうはうつ病 か 若者何とか?って病気の症状ににてた どちらにしろ ストレス 病院は28日に行くですが 前に、いったとき何ともないで返された気がするが https //archive.is/NtS2T 病院行きました 記憶無くなるわ、気分が落ちすぎて 大変なんですよねと伝えた 薬飲んでも戻らない お医者さんから回答 いつもの薬飲んで下さいね のみ ヤブ医者め https //archive.is/ZCm90 支離滅裂な言動 自分の意見を持てて発言できる人を排斥し、一人に対し多勢で戦争をけしかけようとした人間がリツイートする内容ではない。 記憶障害 ツイートに記憶がない、消えた等の発言が見られるが、別れたFさんの件を2年弱覚えていた事から疑惑が残る。 さらなる疑惑 4年近く前のドラゴンズドグマでの喧嘩を覚えている。 元? トップへ
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人里から遠く離れた小さな山に、多くのゆっくりが暮らす森がある。 日当たりの良い広場があり、きれいな川が流れ、木の実を付ける広葉樹で構成されており、 小鳥は囀り、げっ歯類以上の大きさの哺乳類はおらず、妖怪も人間も足を踏み入れないというそこは、ゆっくり達の理想郷であった。 そんな美しい森に、とても生存本能の強いゆっくりぱちゅりーが居た。 他のゆっくりぱちゅりーは自らの運命…先天的に病弱で、長生きする事は叶わない自らの体質を受け入れている。 だが流石にこのゆっちゅりーは格が違った。自らの運命を自らの手で(ゆっくりなので手は無いが)変えようと強く思っていた。 ある日ゆちゅりーが短時間の散歩を楽しんでいると、木の洞に詰まって身動きが取れなくなっているゆっくりまりさがいた。 ふと、ゆちゅりーの拙い思考回路があるアイデアを生み出した。 まりさ種はゆっくり達の中でも殊に活動的だ。その点では、ゆちゅりーの理想と言ってもいい。 そのゆまりさの健康で活動的な肉体を得れば、自分もああなれるのではないか。 無論、肉体を手に入れると言っても脳を移植する訳ではない。元よりゆっくりにそのような知識は無い。 あるのは本能だけ。故に、他者の肉体を得る方法はただ一つ。―――食べる事だけだ。 ゆちゅりーは虚ろな表情で、ゆっくりとゆまりさににじり寄る。 「ゆっ!たすけてくれるの!!?ゆっくりひっぱってね!!!」 「…………」 ゆちゅりーは答えない。というか、聞こえていない。今のゆちゅりーにあるのは強烈なまでの食欲だけだ。 「ど、どうしたの!!?さっさとたすけてね!!!」 「…………」 偶然にも周囲にゆっくりの姿は無い。まるでゆっくりの神があるいは悪魔がセッティングしたかのような状況である。 もうゆまりさの体温すら感じられる程に肉薄している。耳障りな雑音も聞こえない。 ぶよぶよと震える皮は美味そうとしか考えられない。 普段は友愛を喚起させられる体臭も今では食欲をそそる香りだ。 肌身離さずかぶっている帽子や、美しい金色の髪に至るまでが御馳走に見える。 そして、 「ゆ゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!や゛め゛で!!!や゛め゛でよ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」 思い切り良く頬に食らいついた。その瞬間、口の中をかつて無いほどの至福が駆け抜けた。 ―――すごい。こんなにまりさがおいしいなんて。ゆめみたい。 全身が四散しそうな程衝撃的な味は、ゆちゅりーを虜にした。 一心不乱にゆまりさを喰らう。否、このゆちゅりーはゆまりさをただ食っているのではない。愛しているのだ。 今のゆちゅりーの最大限の愛情表現こそがこの共食いという最も恐るべき行為だった。 「う゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!どうじで!どうじでごん゛な゛ごどずる゛の゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」 一口齧る毎に、一声絶叫される毎に、ゆちゅりーは心身共に活力に満ちて行くのを実感していた。 このような感覚は生まれて初めてだった。母の蔓に生まれ、目を覚ました時ですらここまでの爽快感は無かった。 「ぐがが……お゛ぼぉ゛……ゆ゛……ゆ゛ぐぐ……ゆ゛っぐり゛ざぜでね゛!!!!!」 それがこのゆまりさの最期の叫びだった。後はただゆまりさの残骸を余さず食う音だけが響いていた。 「むきゅぅーん……」 ゆちゅりーは涙した。一時の激欲に身を任せて友を食べてしまった自責の念で。 もう二度と自分の知らない場所にまで連れて行ってくれた相手と会えない悲しみで。 そして、身も心もかつてない程のゆっくりに満ち溢れている喜びで。 もっと。もっとこのエネルギーが欲しい。友を喪うのは悲しいけれど、それを遥かに上回る喜びが得られるのなら。 「だから……!(福山潤の声で)」 翌日の朝、ゆちゅりーは森の中を全速力で駆け回っていた。恐らくゆっくりまりさと同等の速度だろう。 ゆちゅりーは感動している。速く走れるとはこんなに素晴らしいことなのか。それもこれもまりさと一つになったお陰だ。 もっとだ。もっと食べれば、もっと生きていられる。もっとゆっくりできる。そう、食えば食う程―――強くなる。 ……新たな餌を、発見した。 数年後、そこにはかつての貧弱さなど微塵も感じさせない力強いゆっちゅりーが居た。 体躯は通常のゆっくりより一回りも二回りも大きく、その眼力に他のゆっくりはただ畏れるしかなかった。 今やゆっくりれみりゃさえもゆっちゅりーには近付かない。 ぱちゅりー種でありながら餌を横取りされたゆっくりれみりゃの群れ十匹を返り討ちにするような怪物に逆らう程、ゆっくりも馬鹿ではないのだ。 そう。今やこのゆっちゅりーはこの森に住まうゆっくり達の王なのである。 好きな時に好きなゆっくりと共にゆっくりし、好きな時に好きなゆっくりを食べる。それが王の在り方だった。 だが、王はこの生活にも飽きてきた。以前とは比較にならない位強大な生命力を得た王にとって、通常のゆっくりでは物足りないのだ。 もっと。もっと大きくて栄養のある餌が欲しい。際限無い欲望を持つという点では、人間の王とゆっくりの王は大差無かった。 決意するのに、そう時間はかからなかった。王はこの楽園を捨て、新天地へ向かう事を決意した。 大丈夫。今の自分は強い。ゆっくりれみりゃやゆっくりフランでさえ自分を恐れて近付かない程に。 どんな敵が現れようと打ち倒し、食べるだけだ。 そうして王は向かった。幻想郷の中心部にある人間の里へ。 森を出て三時間、里の外れの外れにある小さな集落を発見した。 地面にしゃがみ込み何かをしている人間が居る。第一村人発見である。王はこいつが記念すべき最初の人間だと決定した。 射程距離まで音を立てず慎重に移動する。まだだ。あと十ym(ゆっくりメートル)。あと八ym、六ym、よし今だ―――! その瞬間、人間がこちらに気付いた。だが構うものか。後は飛び掛り、組み伏せ、食い尽くすだけなのだから。だが…… 王は知らなかった。ゆっくりと人間など、同じような物だと慢心しきっていた。 世界で最も強かったのはゆっくりフランで、自分はそれ以上の生物なのだと勘違いしきっていたのだ。 そう、つまり―――ゆっくり内での序列がどうあれ、ゆっくりである限り人間の食料に過ぎない事をまるでワカっていなかった。 「ごらー!おらの畑で何しとるだァー!!」 食い物である筈の人間はそう叫ぶと、手に持った棒切れを振りかざし、王の頭に振り下ろした。 ぐしゃり。 決定的な音を、王は確かに聞いた。懐かしい感覚。自分の意識から立ち昇る死の匂い。 嫌だ。せっかく生きられるようになったんだ。こんな絶望から逃げる為に同胞まで食ったんだ。 助けて、助けて、助けてまりさ。れいむ。ありす。にとり。うどんげ。にいと。あやや。てんこ。ちぇん。さくぽ。れみりゃ。フラン。 助けろ!私は、私はお前らの王なんだぞ……!! と、ありえない光景を見た。森に居た多くの仲間達が自分を見ている。ああ、やっぱり助けに来てくれた……皆! 「たすけろ、だってさ」 「おお、いやだいやだ」 大勢の仲間が、嫌な笑顔でこちらを見ていた。 どうしてこんな顔を向けられるんだろう。 どうしてこんな事になってしまったんだろう。 わたしはただ、みんなとゆっくりしたかっただけなのに…… 「おーい母ちゃん。こんなもんが畑を荒らしとったぞー」 「あんらーお前さんそりゃ『ゆっくり』だよぉ。それを里に持っていくと高く売れるんだわー」 「へぇそうかい。そいじゃちょっくら売ってくらぁ。おぅ、種蒔きは代わりにやっといてくれよ」 「そんな事言ってまた遊んでくるんじゃないんだろうね!いやだよこの間みたいに土産とか言ってエロ同人誌五十冊も買って来るのは」 「へっへっへ、もうあんな事はしねえよぉ。んじゃ行って来る」 「全く。気を付けて行って来てなあ!最近は妖怪が出るとか言うけんねー!」 「おおう!妖怪なんざ俺のコブラツイストでボッコボコにしちゃるけん!」 「調子いい事言うんだから。妖怪になんて勝てる訳……おや、何だいこりゃあ」 彼女の足元には文字が刻まれていた。そこはかつての王が息絶えた場所だ。そこにはこう書かれていた。 「ゆっくりしていってね!!!」 DEAD END